グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

活着の良い苗をつくる[早期米研修会要旨]。

2021-02-10 14:20:51 | Weblog
活着の良い苗をつくる[早期米研修会要旨]。
例年であれば、2月の第一週に各地で開いている早期水稲の栽培
研修会 の研修要旨となります[本年はコロナウイルス対策の一環
として要旨を文章としてお届けします
]。
よろしかったらご参考までに。

 ↓

さて、本日の勉強会は 水稲育苗のはなしが中心であったのですが、
なかでも田植え後のスタートダッシュでつまづかないように「活着
のよい苗をつくる」という点を中心に 話をしますと・・・

そのような苗をつくるポイントとして大事なことが3つあります。

 1. 苗を徒長させない
 2. 苗に肥料切れをおこさない
 3. 苗の根の張りを良くする

といったことが挙げられます。そこでそれぞれの注意点について
の説明にかかりますと・・・

1番の徒長に関しては

 ■  播種量を多くしない
 ■  発芽が1cmになるまでに、シルバーをはがす
 ■  徒長気味の場合はアクセル2号の300倍を散布する

という点が大事になります。そのうえで、水のやり方と温度の温
度管理を的確にすることで苗の徒長を防ぎましょう。具体的には
緑化以後の昼間には、ハウスの肩をあけて通期を良くすることが
大切になります。

2番の肥料切れに関しては、本場が黄色くなる前の予防的な有機
液肥3号の追肥施用をおすすめします。

3番の苗の根の張りを良くするには、

 ■ シルバーを剥がした際には、かん水を1日だけ我慢する
 ■ 「マグホス細粒」の箱当たり30-40gの追肥

などの施策が効果的です。もちろん苗床の土にあらかじめマグホ
スを入れられている方も多いとは思いますが、そのような場合は
アクセル2号のかん水施用がおすすめです。

以上の3点の改善点を守られて、本年もがっしりとしたじょうぶ
な苗ができることを期待いたしております。


晴れ 3月半ばより始まる早期米の田植え。田植えの後に
  ときには田に氷が張ることもあるという、イネの
  作型についてのおはなしは こちら です。

  51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜