物理性・生物性・化学性、3つ揃って 土づくり。
生物性・物理性・化学性と、三つそろって、作物栽培に理想的な土
が完成します。
生物性とは、
病原菌が少ないこと。
多種多様な土壌微生物が安定した状態で、土に存在していること。
物理性とは、
土の通気性・保水性・透水性などが適正で、
作物の根が張りやすい環境であること。
化学性とは、
土の酸性度が適当な範囲にあることと、養分濃度が適正なこと。
をいいます。
土に入れるものとして、まずは病原菌の少ない資材を入れることを
前提にして考えます。
物理性や化学性を改善するための資材を入れるときは、『清潔度』
を基準にして入れる資材を選びましょう。
病原菌の入っている懸念がある未熟な有機物は、はじめから入れな
いことが良い栽培土を作るコツです。
『清潔度』という基準をクリアした資材のうち、つぎは物理性を改
善する資材を入れます。以前にお伝えした栽培土の作り方でいえば、
植物質の材料を原料とした繊維質の多い資材、あるいはピートモスが
これにあたります。いわゆる『たい肥』ですね。
物理性を改善したのちに、化学性を改善する資材をいれます。
PHをあげる資材や、土の条件によっては下げる資材を土の条件に
あわせて入れます。前回お伝えした栽培土の作り方でいえば、ゼオ
ライトがこれにあたります。いわゆる『石灰』ですね。
最後に作物が必要とする養分を、養分濃度が適正な範囲で施します。
前回お伝えした栽培土の作り方でいえば、油粕や魚粕などの有機物を
発酵させたものを、ミネラル分と反応させた化成肥料がこれにあたり
ます。
ここでひとこと。
「大変な手間と労力をつくって堆肥を作り畑にまいていたが、効率的
な化学肥料が堆肥に取って代わられ、作物の大量生産を可能にした」
といった記述をよくみかけますが、これは現実の農業とは大きく異な
ります。こういったやり方では、良い品をたくさん・同時に収穫する
ことはできません。
農業の歴史からいえば、たとえば江戸時代の場合は、まず 植物質の
たい肥を入れて物理性を改善したあとに、発酵させた動物質の魚肥や
蚕粕、植物質のナタネ粕などを いれていました。
このように、昔から現在にいたるまでの農業では、土づくりと施肥の
2本立てで栽培がおこなわれてきたのです。つまり
物理性を改善する資材・堆肥 + 化学性を改善する資材・肥料
というやり方ですね。
なぜか前述のまちがったコピー文が幅を利かせて、それがあたかも真
実のように語られてしまっている現状は、 現場の農業関係者として
残念でなりません。
◎ 小さな面積で試して成功したら次第に大きくするのが、農業
経営のキモ・・・そういった意味で、プランター栽培は栽培技術
獲得に最適な手段です。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
生物性・物理性・化学性と、三つそろって、作物栽培に理想的な土
が完成します。
生物性とは、
病原菌が少ないこと。
多種多様な土壌微生物が安定した状態で、土に存在していること。
物理性とは、
土の通気性・保水性・透水性などが適正で、
作物の根が張りやすい環境であること。
化学性とは、
土の酸性度が適当な範囲にあることと、養分濃度が適正なこと。
をいいます。
土に入れるものとして、まずは病原菌の少ない資材を入れることを
前提にして考えます。
物理性や化学性を改善するための資材を入れるときは、『清潔度』
を基準にして入れる資材を選びましょう。
病原菌の入っている懸念がある未熟な有機物は、はじめから入れな
いことが良い栽培土を作るコツです。
『清潔度』という基準をクリアした資材のうち、つぎは物理性を改
善する資材を入れます。以前にお伝えした栽培土の作り方でいえば、
植物質の材料を原料とした繊維質の多い資材、あるいはピートモスが
これにあたります。いわゆる『たい肥』ですね。
物理性を改善したのちに、化学性を改善する資材をいれます。
PHをあげる資材や、土の条件によっては下げる資材を土の条件に
あわせて入れます。前回お伝えした栽培土の作り方でいえば、ゼオ
ライトがこれにあたります。いわゆる『石灰』ですね。
最後に作物が必要とする養分を、養分濃度が適正な範囲で施します。
前回お伝えした栽培土の作り方でいえば、油粕や魚粕などの有機物を
発酵させたものを、ミネラル分と反応させた化成肥料がこれにあたり
ます。
ここでひとこと。
「大変な手間と労力をつくって堆肥を作り畑にまいていたが、効率的
な化学肥料が堆肥に取って代わられ、作物の大量生産を可能にした」
といった記述をよくみかけますが、これは現実の農業とは大きく異な
ります。こういったやり方では、良い品をたくさん・同時に収穫する
ことはできません。
農業の歴史からいえば、たとえば江戸時代の場合は、まず 植物質の
たい肥を入れて物理性を改善したあとに、発酵させた動物質の魚肥や
蚕粕、植物質のナタネ粕などを いれていました。
このように、昔から現在にいたるまでの農業では、土づくりと施肥の
2本立てで栽培がおこなわれてきたのです。つまり
物理性を改善する資材・堆肥 + 化学性を改善する資材・肥料
というやり方ですね。
なぜか前述のまちがったコピー文が幅を利かせて、それがあたかも真
実のように語られてしまっている現状は、 現場の農業関係者として
残念でなりません。
◎ 小さな面積で試して成功したら次第に大きくするのが、農業
経営のキモ・・・そういった意味で、プランター栽培は栽培技術
獲得に最適な手段です。
