グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

作物の病気予防には『換気と清潔』をこころがけよう!

2017-05-08 18:04:11 | Weblog
作物の病気予防には『換気と清潔』をこころがけよう!

次回分のサトイモ疫病の回の参考資料として、よろしかったら。



『病気予防には“換気と清潔”をこころがけよう!』

植物が生育不良におちいるなんらかの原因があるはずですから、被害
の様子を観察し、生育不良の原因を探ります。
したがってまずは栽培管理のチェックです。

たとえば  

 かん水の量と回数を見直す
 日当たりの面からかんがえる
 枝や茎が込みすぎていないか
 施設栽培であれば温度管理 を変えてみる
 換気をよくする方法を工夫する

といったことになります。
このような適正な栽培管理が、いちばんの薬です。

なかでも、病気が発生の主原因は 湿度過多 のことが多い。病気
の正体 は、「カビ」である
ことがほとんどなのですから。

薬を使う前に、摘葉や摘花を徹底して通気を良くすることや、換気
をまめ に行なうことで、お花や野菜の生育がよくなることがけっこ
うあります。

また、病気の伝染経路を絶つことも大切です。

病原菌は、片付けられずに残された被害葉や茎根上で生き残って伝
染源と なる
からです。たとえば農業の現場では、菌は栽培に使った
支柱などはも とより、ハウスやトンネルなどのガラス・ビニール・
骨組などの表面に付 着して生き残るともいわれているからです。

あらかじめ用具類を洗浄し、栽培している場所に病原菌持ち込まな
いこと
が、もっとも効果的な病気の予防につながります。

以上、換気を良くすること、そしてそもそもの病気の伝染経路を絶つと
いう清潔に関しての対策が、植物の健康を維持するという話でした。
 

◎ ハイチのコレラ被害ですが、ハリケーンによる
      川の氾濫が被害をいっきに拡大したといわれていますよね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜