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グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

アカメも育つ・・・「海のゆりかご」アマモ場。

2016-01-12 14:13:05 | Weblog
アカメも育つ・・・「海のゆりかご」アマモ場。

前回の 丸太のようにでかい魚 のつづきとなります。

 ↓

海で誕生した植物である海藻類の一部は陸上に進出し、やがて花を咲
かせて増殖する被子植物へと進化していきました。その被子植物の
一部のうち、再び海にもどってきた植物があるのですが、そのような
植物のひとつにアマモ
があります。

このアマモは穏やかな浅い海底の砂泥に根を張り、地下茎伸ばすと共
に、を咲かせてできた種でも増え、やがてアマモ場とよばれる群落
を形成
していきます。かつて日本各地の沿岸に広範囲に分布し広がる
アマモ場はこうやって形成されていったのですね。

根があります → 海草.jpg

このアマモ場の作り出す酸素に富んだ空間は、さまざまな魚介類の生
活の場となるとともに、特に産卵のための場所や幼稚魚の時代の保育・
成育場として重要な役割をはたしている
ことから、「海のゆりかご
とよばれていますよ。ちなみに前回ご紹介した巨大魚であるアカメ
幼魚の時代にはこのアマモ場で過していることが、確認されています。

アカメの 成長の様子 → アカメの成長.jpg

リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ/竜宮の乙姫の元結
の切り外し」という別名を持つアマモ〔乙姫さまが髪を結ぶのに使っ
ているという意味〕。この日本でいちばん長い植物名を持つアマモを
育み、アマモ場を復活させていくことが、日本の自然環境再生の大事
な足掛かりである
ことは、間違いのないことのようです。

つづく。

アマモ場保全にかんするニュースは こちら 。

◎ 40年ほど前は駆除するほどに生息していたというアカメ。
  そんなアカメも、アマモの群落の減少とともにその生息数を
  減らしていったといいます。ん~、残念っ。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」