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豚の伝染病、米国でも猛威。

2014-05-01 15:34:41 | Weblog
豚の伝染病、米国でも猛威。


豚の伝染病「豚流行性下痢」は、日本よりも むしろ米国のほうで被害が拡
大しつづけています。なぜかこれまでは「100万頭の単位で被害」とか、
「数百万頭が死亡」といったような数字の報道ばかりだったのですが、4月
30日の報道の新聞によれば

 500万頭の感染が確認された

という驚きの報道がなされました。これに伴って「米国産豚肉の現地価格が
前年よりも5割高で高止まりしている」とのニュースもあるようです。

そこで今回は[いずれ正確な数字をともなった報道がなされ始めることと思
いますが]、4月30日以前の米国の状況を伝えたニュースのご紹介です。
前回分の日本の状況とあわせて、よろしかったら。


 ■ 2014年4月8日 AP通信

 2014年4月8日、AP通信によると、米国で豚流行性下痢ウイルスが拡大し、
 1年に満たない期間の内に100万頭単位の子豚が死亡した。感染拡大を防ぐ
 方法はいまだ不明のため、豚肉価格が10%以上上昇している。参考消息が
 伝えた。
 昨年5月、豚流行性下痢ウイルスの感染が確認されて以降、27の州で600万
 頭余りの子豚が死亡しているとのデータがある。米国農務省によると、こ
 の感染症によって米国の豚は少なくとも3%減少している。
 科学者からは、豚流行性下痢ウイルスのような動物で発症し人間に感染しな
 いタイプのウイルスは中国から来たものだという指摘がある。1980年代に
 中国で多発し、ここ数年で危険性の高い変種が出現したものだという。
 かつては欧州でも同種の感染症が流行した。だが、ウイルスがどのように
 して米国に入ってきたのかははっきりしておらず、米国政府は感染が拡大
 した経路について調査を進めている。
 豚流行性下痢ウイルスは脱水症状を引き起こすため、感染した豚には絶え
 ずミルクを与え、体を洗ってやるという方法が取られている。だが、生ま
 れて間もない子豚に対しては、安楽死の方法しかない。


 ■ 2014年4月19日 時事通信[シカゴ時事]

 「豚流行性下痢(PED)」と呼ばれる豚の伝染病が米国の30州に拡大して
 いることが18日、関係団体のまとめで明らかになった。米農務省も危機感
 を募らせ、養豚農家に感染報告を義務付けるなど、封じ込め対策を強化す
 ると同日発表した。
 米国は日本にとって最大の豚肉輸入先。全米養豚獣医師協会によると、昨
 年4月に国内で初めてPEDがオハイオ州で確認されて以降、各地に急速に拡
 大。これまでに数百万頭が死亡したとされ、豚肉価格は1年間で4割上昇した。 


以上です。


◎ トラックに乗せられて出荷されるブタを積んだトラックをご覧に
  なったことがありますか。なかにはブタの足元まで見えそうな車
  種もあります。そんなトラックであれば・・・一部のふん尿は道
  路に落ちてしまいますよ、ね? そんな関連話は こちら

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