グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

寝耳に水であった、この春の“水不足”について。

2013-05-18 22:20:58 | Weblog
寝耳に水であった、この春の“水不足”について。

先月上旬から5月18日現在、西日本から東日本にかけての広い範囲で

 平年に比べて降水量が極端に少ない

という状況が続いています。

甚だしい地方では、平年量の3割にも満たない降水量というのですから、
農業に関係するものとしては心配せずにはおられません。

なんといっても 5月は普通水稲の植え付けシーズン。ただでさえ農業
用水の需要が増える時期でもあるからです〔たとえば宮崎県の中央部に
おいては農業用水の供給制限がはじまっています
〕。さらには果樹作へ
の影響
です。5月の水不足は

  開花後の果実の肥大化の遅れ
  果実が肥大化せずに、小玉の原因となる

などといった収穫される果実の品質不良をひきおこしかねないことにも
なるからです。ということで産地や生産者の間では、まとまった雨の到
来が望まれています。

そこで気になるのは生産地の不安を解消するための今後の降水量につい
ての気象庁の見解ですが

 今後2週間〔5月いっぱいまで〕は少雨の状態がつづく

という・・・残念な予報がなされています。

ということで、少しでも早く降雨漁が平年並みになることをいのりなが
らの現場から水不足についてのご報告でした。


◎ それにしても 今回の水不足です。ここ南九州では降雨の回数自
  体が少ないとはいえない状況であっただけに〔個人的には〕じつ
  に意外なものでした。・・・乾燥大陸といわれるオーストラリア
  に多いブラシノキの生育がいつになく調子がいいのも、この降雨
  量の減少が原因
 であったのかもしれませんね。

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