テレビを見ていたら、
番組中の医療相談コーナーで、
「のどの違和感」がとりあげられていました。
首をしめられるような、のどの違和感の症状を抱えているが、
検査で異常なしと言われたとの相談でした。
耳鼻咽喉科の専門医の回答は、
内視鏡検査で異常がないなど、除外診断をしたのなら、
「咽喉頭神経症」の可能性があり、ストレスなどに一因があると、
話していました。
でも、
脳脊髄液減少症で、首のしめつけやのどの違和感にさんざん苦しめられてきた
私は、
「違う!神経症を疑う前に、脳脊髄液減少症の可能性も疑ってほしい。」と思いました。
電話回答していたこの耳鼻咽喉科の先生は、
おそらく、
脳脊髄液減少症でも、のどの違和感や、首のしめつけ感が起こることを
ご存知ないと思われます。
脳脊髄液減少症でも、
さまざまな耳鼻咽喉科の症状が現れます。
口腔症状や咽頭症状、耳と鼻の様々な症状、
聴覚過敏にはじまり、
匂いがわからないとか、
飲み込みにくさ、
物がつかえた感じ、
耳鳴り、
耳のつまっった感じ、
聞こえづらい感じ、
鼓膜がケイレンする感じ、
鼻づまり、
声がれ、
のどの腫れ、
のどの痛み、
声のでにくさ・・・などなど
本当にいろいろな症状を実際に私は体験しました。
脳脊髄液減少症でも、
さまざまな耳鼻咽喉科領域の症状が出現することは、
まぎれもない事実です。
体験した患者なら、わかります。
誰がなんと言おうと、
私は脳脊髄液減少症の耳鼻科症状を
嫌というほど味わいましたから、その事実を知っています。
それなのに、
この事実を、耳鼻咽喉科の医師でさえ、
理解されていない現状に愕然とさせられます。
改めて、脳脊髄液減少症を見逃されて苦しんでいる
多くの潜在患者の存在を感じて、そら恐ろしくなります。
さまざまな耳鼻咽喉科の症状が
脳脊髄液減少症でも引き起こされるという事実を、
日本中、世界中の耳鼻咽喉科の医師にも、
すべての診療科の医師にも知っていただきたいと思います。
耳鼻科の医師の頭の中に
「脳脊髄液減少症性の耳鼻咽喉科症状」が
知識として存在しなければ、
そういった症状を訴えて、
耳鼻咽喉科を受診する患者を前にして、
いくら検査して、除外診断をしたとしても、
もともと医師の頭の病名リストとして存在しない
「脳脊髄液減少症」は見逃されてしまいます。
検査して異常がなければ「異常なし」か、
「精神的なもの」
「ストレス性」と
言われ、深刻な「脳脊髄液減少症」という病態が根っこにあることなど、
誰にも気がつかれないまま、放置されてしまいます。
偶然何か異常が見つかれば、
その異常を元にした病名が一応つけられ、
その病名にもとづいての治療のみがなされ、
その症状を出現させ続けている、
大元の脳脊髄液減少による、脳の機能障害という真の原因に誰も気づかないとしたら、
本当に恐ろしいことです。
放置されることで患者が2次被害、3次被害に
巻き込まれていくことを思うと、やりきれません。
症状の真の原因が脳脊髄液減少症であっても、
誰も気づけないとしたら、
本当に患者のその後は悲惨です。
医学を学んだ医師が、気づけないのであれば、
素人の患者は自分の症状の原因が、
もしかしたら「脳脊髄液減少症」によるものかもしれないと
気づく可能性はもっともっと低くなります。
のどの違和感、
首のしめつけ感、
飲み込みづらさ、
など、さまざまな耳鼻咽喉科の症状を訴える患者に対しては、
医師は、一般的な検査とともに、
常に脳脊髄液減少症の可能性についても、疑ってほしいものです。
そして、患者に、
過去に交通事故にあったことはあるか?
何か首を痛めるような衝撃を受けるスポーツはしていなかったか?
激しい衝撃や、暴力をうけたことはないか?
など、「脳脊髄液減少症」の問診もしっかりとするなど、
常に医師の頭の病名リストの中に、
「脳脊髄液減少症」という病名も加えて、
診断の際、思い出してほしいと思います。
そうでなければ、
心身の両面と、全身にわたる症状で、患者がさまざまな診療科領域を受診する可能性のある、脳脊髄液減少症は、
これからも、
いつまでたっても見逃され続けてしまいます。
消えない症状を抱えて
苦しみ続け、人生を振り回され続け、
無理解にさらされ続け、
精神的にも、
肉体的にも、
経済的にも追い詰められて、
耐え切れず命を絶つ患者の悲劇を
これ以上繰り返さないためにも、
交通事故や、スポーツ事故や、いじめや暴力などで
見えない「脳脊髄液減少症」という怪我を負って、
病名もわからないままほったらかされて、
進学も就職もままならなかったり、
不登校やニート扱いされたりする子供たちを
もうこれ以上出さないためにも、
子供たちの未来をつぶさないためにも、
すべての診療科のすべての医師に、
「脳脊髄液減少症でも、すべての診療科にわたる、
さまざまな症状が出るという事実。」を
知っていただきたい、学んでいただきたい、
そして、早期発見、早期治療に、
力を貸していただきたいと願っています。
参考:過去記事