摘まれる草が ボクに言う
お空がとっても きれいなんだと
ボクは軍手を脱いで 田の泥を掻きまわす
深く根を張ったコナギは 力を入れないと引き抜けない
ボクの背中に降り注ぐ 霧雨
熱い体に 沁みとおる空の贈りもの
摘まれる草が ボクに言う
アメンボと一緒で とても楽しいんだと
草を抜くのに 手袋は要らない
ボクの思いが伝わるように
草の温かさが伝わるように
田んぼの向こう岸は ずうっと遠くにあるのに
もう腰が痛くなって来た 指の先が
細かくひび割れて来た
でも 摘まれる草は ボクに言う
今ここにいて 草を摘むのが
大切なんだと
私の思いを受け取って
私の生命を
摘んでくれて ありがとう
ボクは両手で 手のひらで
草の思いを 今日も摘む
【写真はブロッコリーの花畑に坐るコマリン。】
ちょっと出ては小雨が降って帰る。また出ては帰るの繰り返しです。帰るたびにblogを開いたりしています。
でもまあ、冬と梅雨の季節が唯一の休みみたいなものだから、今はこれでいいんだろうと思います。
誰かが何かを言うことを、全部わかる必要は無いんだと思いますよ。もちろんそれは不可能だったりしますしね。
ましてやblogの記事だから、自分に合わせた理解でもちろん充分です。