粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

放射脳の彼女との付き合い方

2013-08-04 00:23:59 | 過剰不安の先

時節柄とはいえ、こんな人生相談が新聞記事に出ていて驚くやら呆れるやら。産経ウェブ「放射能汚染を過剰に心配する恋人と道付き合えば…」(50代男性)、という見出しだ。

<相談>10年近くパートナーとして信頼していた彼女が、東京電力福島第1原発事故以降、内部被曝(ひばく)や反原発に熱心となり、これ一辺倒になってしまいました。

 「近い将来、日本は甲状腺がん患者が増えてとんでもなくなる」と恐怖におののいています。食べ物は外国産や九州産しか口にしません。居住地は福島でないにもかかわらず、全て悪い方に考え、最近は「知人に原因不明の病気が出てきた。もうここには住めない」と転居を焦っています。

 彼女の言動にのらない私を軽蔑し、「分かり合えない人とはこれ以上、付き合えない」とも言われました。

 しかし、私は彼女が好き。一緒に彼女の言う放射能の影響のない遠い地に転居してもいいかな、と思ってはいますが、どうしても彼女のように放射能を過剰に怖がることはできません。彼女とどう付き合っていけばいいでしょうか。>(千葉県 50代男性)

いやはや世にいう「放射脳」の典型ともいえる彼女をもった男性の悩みだ。例の反原発市民活動家木下黄太氏のブログに登場する極めて稀な話だと思っていたが、やっぱりいるんだと妙に感心してしまう。

回答する今話題の若手僧侶小池竜之介氏も今回は若干、どこか歯切れが悪い感じだ。熱心なカルト信者の女性が、相手の男性に入信を迫るのとほとんど同じとみているのは納得する。ただ彼の結論は男性も強情を張らずに「それ(意地はること)をやめ、彼女の宗教をもう少し尊重できるか否かが、ポイントでしょう。」ということだった。

正直言って自分にはすごく不満が残る回答だ。自分なら「そんな彼女とは即刻お別れすべきだ。」と答えるだろう。ただこれは傍観する第三者による判断にすぎず、上から目線の独断といわれるかもしれない。

ともかく生身の人間、しかもこんな特殊な彼女をぞっこん好きになってしまった男の悲劇というべきだろう。だから小池氏の回答も無難あるいは適切だといえないこともない。教団に入らず、二人で生活する分にはそんなカップルもありえるのかも。

とはいっても実際将来にわたって、こうした女性に感化されずに相手に一定の理解を示すことは容易ではない。放射脳のエネルギーが減じる半減期がよほど短くないとね。せめてセシウム134(2年)ぐらいなら我慢もできるが、セシウム137(30年)ではとても…。


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