劣化といっても今に始まったことではないが、最近の惨状は目を覆いたくなる。参議院予算委員会で民主党議員が山谷えり子国家公安委員長に質問する際、同党の野田国義議員から「懇ろ」ヤジ発言が飛んだ。野田議員は「懇ろとは人が親しくなる」意味だと弁解しているが、「宿泊先まで知っているっていうのは、懇ろの関係じゃねえか」というヤジ全体の内容からどうみてもセクハラといわれても仕方がない。
ところでヤジを発した野田議員は年齢56歳でベテラン議員と思われるが、5年前の衆議院議員選挙で初めて国会に進出したようだ。それ以前は16年以上福岡の八女市長を務めている。八女茶で有名な土地柄でそれなりの実績を残しているとは思うが、その人物が「懇ろ」のセクハラヤジはないだろう。わずか5年前に、民主党国会議員になってその悪習に染まってしまったといえるのか。
最近の読売新聞の世論調査によると民主党の支持率はなんと4%と低迷している。1ヶ月前と比べて3%も下がっている。一方自民党は40%から45%に上昇している。もはや自民党の10分の1程度の支持しか民主党にはないのが現実だ。最大野党の民主党でこのていたらくである。
自分自身はどちらかというと現在与党の方に共感しているが、そんな人間でもこのような一強多弱の状況には疑問を持っている。しかし、これほどに民主党に緊張感がまるでなくセクハラヤジ程度で騒がれる現状では如何ともしがたい。もはや解党して出直しするしかない。「民主党ヤメチャえ」と国民がやじるのは元八女市長の議員ばかりではない。
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