粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

5,700円のタブレット

2014-11-15 20:09:35 | 厄介な隣国

秋葉原というと今やAKB48やメイド喫茶が注目を浴びているが、もちろん今でも日本ばかりか世界を代表する「電気の街」であることに変わりがない。自分がパソコンでデザインの仕事を始めるようになって10年ちょっとになるが、自分の懐具合の関係で少し型落ちのものを買うことが多かった。そのため、秋葉原でも裏通りの小さな電気店で掘り出し物を探すのが一種の趣味になった。

自分はパソコンが中心で最近までスマホやタブレットを使用することがなかった。ぎりぎりiPhoneの電話機能ががないiPodタッチをWIFIで接続して多少なりともスマホ気分を楽しんでいた。ところが、最近このiPodタッチが故障して使えなくなり、外で音楽を聴いたりネットを利用したりすることができなくなった。

そんな折、久しぶりに秋葉原の裏通りを歩いていたら、なんと「タブレット3,500円」と店頭で盛んに呼び込みしている店があった。その店は中国系商品を専門に販売しているが、以前からその安さには注目していて時々パソコンの周辺機器などを購入していた。

現在は中国製品でも粗悪品ということはなく、最低限は消費者の要求を満たしている。ただ、タブレットが3,500円というのは如何にも安過ぎる。最高機能のiPadと比較するのはおこがましいことであるが、この10分の1以下の激安価格である。安物買いの銭失いの感覚でその場はスルーしてとりあえず帰宅した。

しかし、翌日長時間歩くことがあって、こんな時急にあのタブレットのことを思い出し欲しくなった。次の日になって再度その店を訪れたのだが、既に売切れていた。店員の説明によればこれは新品ではなく一つ型落ちの中古品であったという。それと同類の新品は店にあるが、価格は5,700円(税別)であった。

結局2,000以上のオーバーだが、それでも安いことに変わりはないので購入した。「恵安」という中国系と思しき会社が販売している7インチのKPD702Rという型落ちの製品のようだ。ただ最新のAndroid OSを搭載しており、一通りの機能は揃っている。ただし、ディスプレイは解像度800×600でどうしても画面の鮮明度には難があるが、一応動画は普通に映る。操作性も特に機敏とは言いがたいが、ストレスが溜まらない程度に操作できる。

気になるのは少しバッテリーの持ち時間が短い感じがする。一番の難点はカメラ機能がなんと30万画素しかないという点だ。タブレットで写真や動画をとりたい人にはアウとだ。

とりあえず使いたい音楽だが、容量が8ギガしかなないものの、Micro SDの差し込み口があるのでそこにパソコンの音楽をコピーすれば問題ない。自分はマックを使っているのだが、ウラッシュメモリーを利用し専門のアプリを使えば簡単に同期ができた。まあ、こんな価格だから、贅沢を言えた義理ではないがタブレット初級用としてはまずは及第点をつけてもいい。

それにしても、最近はスマホなどでも中国製品が台頭してきている。昨年までスマホの王者に君臨していたサムソンは中国やインドの発展途上国市場では中国製品の攻勢の前に苦戦を強いいられ、急激にシェアーを失いつつある。来年はさらにこの傾向が強まり、サムソンは王者の地位を失うかもしれない。

先進技術の面ではいまだに中国電機製品は後塵を拝しているが、低額の普及品もはや先進諸国のものと遜色がない印象をもった。今その台頭に一番危機感を持っているのは韓国だろうが、日本とて「土俵が違う」といって安心はしていられない。