粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

反原発活動家の救われない憎悪

2013-09-17 12:06:52 | プロ市民煽動家

この人物の執念深い福島叩きにはもはや呆れる他はないだろう。反原発市民活動家木下黄太氏の今度の標的は福島の「ご当地ゆるキャライベント」である。具体的にはこのイベントに参加するため小学生2人を送り出す大阪府箕面市の企画に対してだ。

箕面市では小中学校生たちが福島の子どもたちのために折った1万以上の千羽鶴を使い、当地のゆるキャラ「滝之道ゆずる」をあしらったタペストリー(壁掛け)をつくった。これを福島県で行われる「ご当地キャラフェスタ」に集まる福島の子どもたちへ箕面市の子ども2人が手渡す。同時に「福島市の人たちに伝えたいこと」というテーマでスピーチすることになっているという。

「ご当地ゆるキャラフェスタ」は9月22日23日に白河市で行われ福島県内外のご当地ゆるキャラが一同に会する。近畿NO1に選ばれた箕面市の滝之道ゆずるも参加する。8万人規模の来場を見込んでいるようだ。

箕面市の企画に対して、木下氏は「開いた口が塞がりません。この国がどこまでおかしくなっているのかきちんと考えるべきです。」とカルト的反原発主義全開である。

これは、「善意の犯罪」という可能性のある話だと僕は思います。何か悪意が在ったり、リアルを見据える厳しい感覚の方が、余程ましです。善い事をしていると思い込んで、小学生を放射性物質で汚染されている場所に、わざわざ連れて行くと言う事なんです。本当に愚かな話としか思えません。

彼の執念深さは、これを企画した箕面市のブログばかりか、その立案者ともいうべき箕面市長のツイッターまで自分のブログでリンクを張っていることだ。もちろん自分自身のツイッターでこの企画を批判して拡散することも当然余念がない。

これは1ヶ月前におこなわれた「ふくしま子ども大使」阻止キャンペーンと同様である。福島へ他県のこどもたちが訪れることがまるで中東の紛争地にいくように危険視する異常な福島叩き。この病的ともいえる精神はどこからきたのだろうか、と今更ながら呆れるばかりだ。ただ見方を変えれば、この人物はこうした一地方のささやかと思える試みに反対することでしか、自分の存在価値を示せないほど、追いつめられているといえるのではないか。

1年前ならばまだ被災地がれきの広域処理を巡り大手メディアも関心を示していて、木下氏らが繰り広げていた反対運動が世間の注目を集めることも出来た。しかし広域処理も一段落して、放射能汚染問題も世間の関心が薄れてきている。それは結果的に自分たちの活動範囲が狭められていくことにもなる。

何か自分たちの存在を誇示したいと必死に全国から事案、材料を探す。それが今回の「壁掛け」ではないか。半年前にテレビアニメ「サザエさん」の福島特番に木下氏が噛み付いたのも一連の流れだろう。思うに指弾対象が小つぶになってきている感じがする。全国ネットの人気アニメ、全国の大学によるふくしま子ども大使、箕面市の壁掛け。ふくしま子ども大使の時は、朝日新聞熊本局が「問題」を報じた。しかし、今回はどこのマスメディアも「問題」にする気配はない。当然無視することが一番だろう、福島のためにも、日本のためにも。


追記:翌日の木下氏のブログによると、18日に箕面市の母親たちが木下氏配下の近畿支部のメンバーを伴い箕面市役所へ「抗議書」を提出したようだ。「福島を訪れる子どもの放射能被曝が心配だ」というのが理由だが、相変わらず具体的根拠が全くない。ただ「福島だから危険」という単純な理由でしかなく馬鹿馬鹿しくて話にならない。

いまさら会場となる福島県白河市の線量を挙げるまでもないだろう。2日間の訪問でどれだけ被曝するかなどと計算すること自体が愚かな話だ。それよりもそこに住む福島県民に対して大変失礼極まる話だ。箕面市役所に「抗議」にいった母親たちは、どれだけ福島県民を傷つけているのか、理解しているのだろうか。その無神経さには呆れるしかない。

記事によると、木下氏の「抗議の拡散」に応じて箕面市役所に送られた電話は7件、メール6件だという。ブログのアクセス1日4万回以上を豪語しているようだが、彼の「神通力」もこの程度と考えるべきだろう。おそらく電話とメールが重複しているので実際の抗議は10件未満かもしれない。担当者が、抗議にきた母親にその件数の少なさを示唆して、方針は変わらないことを伝えたようだ。担当者の「余裕」が窺えて頼もしい。