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粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

御用学者リストwiki閉鎖という朗報

2012-12-12 00:13:27 | 煽りの達人

こんなサイトいつまで続くのかと日頃疑問に思っていたが、とうとう11日をもって閉鎖されてしまった。理由もないままの閉鎖は、逃亡そのものといってよい。おそらくこのサイトを見る世間の目があまりにも厳しくなり存在理由を失ったということだろう。まずは朗報、ささやかなクリスマスプレゼントとしておこう。

かつて左翼の文化人が、現状を肯定し急激な変革を否定する学者らを「反動保守」と糾弾し、時代の寵児になっていた時期があった。しかしそれもつかの間、彼らの浮世離れした理想主義から「進歩的文化人」と揶揄の対象になっていった。

おそらく、反原発の学者、文化人もいずれ特定の思想に固まった頑迷な人々としてくくられていくのではないか。原発事故を誇大に吹聴し、放射能の危険を過剰に煽って人心を惑わす手法。それは今後具体的な実証がなされていくのに従い、その疑わしい実態が白日の下にさらされていくものと想像する。

ネットでこんなつぶやきがあった。

御用学者リスト、12月11日に閉鎖とな。ここ最近の風向き見て、今度は自分たちが吊るされる側にまわりつつとあると判断してか。卑劣ですな。批判を浴びる気概もなく、他者を吊るし上げ続けていた。最後の最後まで最低なふるまい。みっともない。

反原発派の方々、批判の矛先が今度はブーメランのように、そちらに向けられる番かもしれませんよ。その時はすごすごと退散することなく堂々と振る舞って欲しい。○○さん。



武田教授のネタ切れ

2012-12-07 14:06:43 | 煽りの達人

最近は武田邦彦中部大学教授のブログもめっきりおとなしくなって、あまり訪れる興味も無くなってきた。偶々訪れたら「汚泥中の放射性ヨウ素・神奈川県逗子市と千葉県内など」とあった。「おや、武田教授の特ダネか?」とこちらも色めきたった。しかし「驚き」が「失望」に変わるのに一瞬だった。

10月2日逗子市で汚泥から放射性ヨウ素(I-131)730ベクレル/キロを検出、11月21日千葉県市川市の汚泥から放射性ヨウ素(i-131)75ベクレル/キロ検出…。ただこの「異常事態」を武田教授は4つの可能性を挙げて珍しく冷静に?分析している。

1)2011年3月の福島原発事故のものではない、
2)もっとも可能性の高いのは医療用のヨウ素をずさんな管理の病院が全国各地にあって、下水に捨てている、
3)中国から継続的に飛散している、
4)可能性は少ないが福島原発がまだ核爆発している。

あえて4で福島原発再爆発をあげているのは武田教授の「プライド」かそれとも「負け惜しみ」か。もっともこれについては「関東ばかりではなく北九州などの福島原発から遠いところで同じように観測されていることで、風などを考えても福島ではないと思います。」とまるで言い過ぎを後悔するように軌道修正している。

どう考えても、福島の原発と関連づけるには無理がある。もしそうなら国中が大騒ぎして総選挙どころではない。やはり武田教授が原因の2であげているように当地の病院等医療関係のずさんな管理によるのではないか。

多くの方が心配しているのですから、本来は自治体の連合体が国立環境研究所などに要請して税金を使って調べて、もっと素早く原因を特定してもらいたいと思います、などととってつけたような殊勝と思われる行政への注文で締めくくっている。

この話題も教授の熱烈信者からの情報のようだ。「信者」は教授から「原発事故関連の驚くべき事実」を期待したのだろうが、結局空振りに終わってしまった。教授もなんとか期待に応えようとしたが、これは遺憾ともしがたい。その無念さが文中から伝わってくる。そろそろ教授の引き出しも「ネタ切れ」になってきたようだ。


「史上最悪」と煽るジャーナリスト

2012-11-27 12:56:54 | 煽りの達人

今朝テレビ朝日のワイドショー番組でコメンテーターのジャーナリスト青木理氏が、福島原発事故を「人類史上最悪の原発事故」と呼んでいた。しかしこの形容には大いに問題があると思う。

確かに深刻な事故ではあるが、チェルノブイリ事故と比べたらはたしてどうか。放射性物質の放出量は8分の1といわれるし、チェルノブイリでは事故収拾のために数十人の作業員が高濃度の被曝で死亡したが、福島では現在一人も出ていない。軽傷の火傷はあるが、深刻な症状の人はいない。最も懸念されていた甲状腺がんもチェルノブイリでは子供たちに700人ほどの事故関連発症者が出ているが、福島の被曝では今後も患者が増えるようなレベルではない。

まるでチェルノブイリ事故よりもはるかに深刻で絶望的であるかのような物言いは実態と大きくかけ離れている。チェルノブイリでは現在も30キロ圏内へは帰還できない。しかし福島の楢葉町や川内村では、既に30キロはおろか20キロ圏内でも帰還準備が進められいる。そこには「希望」がある。

最悪と決めつけ「絶望」を暗に印象つける手法は不当であり、差別的でさえあると思う。そこには、反原発の持論を正当化する不純な意図もあるのではないか。青木氏のようにいまだに「人類史上最悪」を強調する反原発派ジャーナリストは多い。しかしこの言葉が福島を始め風評被害に苦しむ人々を傷つけていることを忘れてはならない。

ここへ来て総選挙で、嘉田滋賀県知事を中心に「脱原発」を旗印に、少数政党が集まって「第4極」の政治グループを立ち上げるという。「脱原発」を唱える自体は自由だが、それを強調するあまり、放射能被害を必要以上に有権者に訴えることを懸念する。まして「人類史上最悪」などと吹聴することは、煽動政治の悪しき見本でしかないだろう。

追記:福島の事故はチェルノブイリに次ぐ「原発事故として」は世界では「2番目」の事故である。しかも1番目と比べたら被害状況に相当の差があるということだ。


福島県農業総合センターの検査結果について

2012-11-04 10:35:09 | 煽りの達人

昨日(11月3日)武田教授のブログから郡山市の日干しダイコンのセシウム濃度について話題にした。自分の調査不足でそのデータを正確に把握していなかった。実際は福島県農業総合センターでの実証的な検査結果(報告書の13番)だということがわかった。

そのデータをネットで見て自分がポイントと考えるのは以下の4点だ。

1、検査は平成24年2月15日から6日間で行われた。

2、室内で乾燥したダイコンはセシウム不検出だが、外部の日干しでは全てに検出された。

3、壁際の地表で日干ししたものに最高のキロ3421ベクレルという極端な数値が出た。

4、ダイコンの放射性物質濃度とその場所の放射線量とは無関係。

まず1の時期だが、なんと8ヶ月前のデータである。武田教授の「再拡散」を結論付ける資料にはなりえない。古い記事になるが、読売の報道によると、事故当時から今年4月までの大気中のセシウム濃度は、一時的な増加を繰り返すものの下がり続けている。最近のデータが見つからないが「再拡散」しているという話を聞いたことがない。現在はさらに低いと見た方が自然だ。

次に2についてだが、これはデータ結果からいって明らかに放射性物質検出はダイコンそのものでなく外部のチリ、ホコリが付着したことによるといえる。そしてチリ、ホコリにセシウムが含有しているのも確かだ。

そして3の壁際で地表部分が極端に高い濃度になっているのは、農業総合センターの指摘通り、風通しが悪く風が吹き留まる場所にチリなどが集まって日干しダイコンに付着した結果だといえる。逆にいえば、視界良好な風通しの良い空間ならば、チリやホコリの影響が少ないといえる。空気中全体がこうしたホコリまみれと見るのは誇張だと思う。

最後に4の線量との関係だが、キロ3421ベクレルの日干しダイコンがある場所の線量は毎時0.6マイクロシーベルトだ。これは220ベクレルを出した松の木の樹幹が1.8マイクロシーベルトであるのと比べるとはるかに低い。つまりチリやホコリがたとえ部分的に特定の場所に偏って集まっても、そこの線量に影響を及ぼすほどのものでないということだ。

考えてみれば日干しダイコンの重量は普通のダイコンの20分の1程度になる。軽くなったダイコンにホコリが付着すれば極端に放射性濃度が高くなることが考えられる。しかしセシウム濃度はともかく実量すなわち全体の放射線のエネルギーそのものは少ないといえるのではないか。周辺の線量にほとんど影響がでていないということはそのためだろう。はたして放射性物質を含んだチリの人体への直接的影響を問題にするほどのものなのか。

8ヶ月経った現在はどうなのか。依然空気中のチリ、ホコリに放射性セシウムは現存しているだろう。しかしこれが人の健康にどれだけ影響を与えるかはもっと冷静に検証する必要がある。少なくとも「再飛散」など実態とはほど遠い。武田教授の推奨する「マスク着用」が本当に妥当なことなのか。いたずらに危険を煽るのは問題だと思う。昨日の追記で書いたが、福島で1年間吸入するセシウムの被曝量は0.5マイクロシーベルトに過ぎないという試算もあるくらいだ。




お笑い武田教授食材「汚染」情報

2012-11-03 13:30:09 | 煽りの達人

この教授はしばしばB級のデマ情報を提供してくれて話題に事欠かない。いつもながら他人の不確かな伝聞をそのまま引用して、教授風に煽りに味付けをする。武田邦彦中部大学教授「食材汚染情報」今度はなんと「日干しダイコン」などだ。

福島県郡山市の日干しダイコンが1キロ3421ベクレルと安全なレベル(1キロ40ベクレル)の約100倍の汚染がでました。同じダイコンを室内で乾燥したものは100ベクレルを切ったと報告されています(2012年10月28日)。

まず教授は計算がいい加減だ。約100倍の汚染というが、3421÷40=85.52倍で「約100倍」というのは強引だ。まさか教授は「ゆとり教育」の推進者?また食材を乾燥すると放射性物質の濃度が高まる。しかし日干しと室内との差が大きすぎる。3421対100で34倍というのはどうなのか。ただ単に室内の乾燥が不十分だということに過ぎないのではないか。教授の記事にはこれが出荷停止になったということは書いていない。(同じ記事で岩手のそばが出荷停止になったと記しているが)あまりにもこの情報の出所が不確かである。とすると日干しダイコン3421ベクレルという数字もその精度に疑問が残る。しかし、教授はこの情報をもとに「セシウムの再飛散」という虚論を作り上げる。

つまり福島ではまだ空気中にかなりのセシウムが再飛散していることを示していますので、日干しのもの(干し柿、日干しの魚など)に注意するとともに、福島の人はできるだけマスクをしてください。日干しダイコンだけが汚染されるのではなく、人間の肺も汚染されますので。

飛散したセシウムが日干しダイコンに大量に付着して濃度が上がったということなのだろうか。それも室内と比較して34倍にもなるとは。それなら外部の空気中の放射線量は相当な高さであろう。しかし記事には具体的な数値が示されていない。

こんな不確かな「セシウム飛散情報」で教授から「マスクの使用」を勧められても郡山市民は困惑する。まして人間の肺も汚染されますなどと言われても大迷惑だ。

実際福島の空気中のセシウム濃度は一時的な増加があるものの、直実に下がっているし、決して拡散しているとは考えらない。日常生活には全く無視してよいレベルだ。

まあ今の福島県民で武田教授の言説などほとんどの人が信用していないから、まず教授の「影響力」などとるに足らないとは思う。しかし相変わらず人騒がせなおじさんだ。日干しダイコン以外にも教授の「想像力」でその他いろいろ煽っているが、とても論じる気になれない内容だ。


追記:後でわかったことだが、福島県農業総合センターが検査したものなので、その数値に間違いないようだ。空気中のチリやホコリが付着したとも結論付けている。にわかに信じがたいが、それを認めるとしても、はたして空気中にどれくらいセシウムが存在しているかが問題だ。「再飛散」といえるほどの状況なのか疑問は残る。

なお、今回の記事とは直接の関係はないが、昨年10月に佐賀大学教授が福島市内で大気中のセシウム濃度を検査した結果が興味深い。その教授によれば、福島市内で1年間吸入した場合の被曝量は0.5マイクロシーベルト程度ということだ。食品の内部被曝と比べたら遥かに少ない。ただ除染作業でホコリとして舞い上がることを心配している。この点は今後注視すべき課題だが武田教授のいうように、除染作業時は別としてマスクを着用するほどのものなのか。