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登りつめて落ちる!カワサキ・250TR。(番外編vol.954)

2015年11月04日 08時29分26秒 | Weblog
一時はシティーバイカーの中でも、一番人気だったカワサキ「250TR」です。

現在では廃盤車となっており、残念ながら昨年の2013年をもって生産終了しています。

2002年より70年代テイストを盛り込んだ中型バイクとして登場した「250TR」は、

シンプルなスタイルや、その単純な作りからカスタムのベース車として、

すぐ人気車となります。

国産単気筒バイクとして、とても素性が良かったんですよね。

当時は、ヤマハ「TW」やホンダ「FTR」などがカスタム車として人気を誇っており、

シティーバイカー的な流行もあって盛り上がっていたので、

「250TR」のようなバイクの登場は必然だったりしてました。

エンジンは「250TR」より前から販売されてた「エストレイア」の流用で、

空冷式4スト単気筒SOHC2バルブ、排気量は249ccで最高出力が19psでした。

また、2007年モデル以降からは機械式キャブからインジェクションに変更されています。

「250TR」の場合、とにかくノーマルで乗られることはほとんどなく、

何かしらのカスタムが施されているバイクばかり。

人気のカスタムとしては「ボバー」や「カフェレーサー」など、

シティーバイカー系の雑誌でも一番多く取り上げられてて、カスタムパーツも豊富でした。

それが数年前あたりから、次第に人気が下降し始め、

新車が売れなくなってしまいます。

その要因はスーパースポーツ系バイクの充実にあると考えられます。

今の250ccクラスは「ニンジャ250」を筆頭に、とにかくスーパースポーツが人気で、

シティーバイク系は激減しています。

カスタムの方向も変わってきてるんですよね。

他のメーカーも同じように廃盤化されてしまい現在残ってる車両はわずかです。

また、他の要因として考えられるのは、

2000年代から盛り上がった「シティーバイクカスタムという流行」は若い世代にあって、

年配の人たちではなかったということです。

かつて「TW」やこの「250TR」に乗ってた人たちのほとんどは、

大型バイクに移行しており「ハーレー」などに乗り換えてしまったという感じですね。

でも一番の要因は、やはり街乗りバイクが、スポーツバイクに移行してること。

今はとにかく中排気量のスーパースポーツが一番です。

ボクの一番好きなジャンルで、一時は人気を完全に独り占めした「250TR」でしたが、

落ちてしまうのも、あっという間でしたね!(笑)