MVアグスタ。（番外篇vol.406）

イタリアの有名なオートバイメーカー「MVアグスタ」ですよ。

1923年にアグスタ伯爵家のジョバンニ・アグスタが「ジョバンニ・アグスタ航空会社」を設立、

その後、1943年よりモペットを生産開始しオートバイ産業にも介入します。

第二次世界大戦が終結するとイタリアでの航空機製造が禁止されたため、

オートバイの生産を主力とした「MVアグスタ」を設立します。

その後、早い段階からレース活動を開始し、単気筒から4気筒まで、

他社の優秀な人材を引き抜き精力的に活動します。

特に60年代は黄金期でジャコモ・アゴスチーニ選手や、ジョン・サーティース選手と

契約を結び多くのレースで優勝、総合タイトルを獲得します。

しかし70年代に入るとレースでの成績は伸び悩み、

日本車にその座を譲るようになります。

76年には完全にレース界から撤退を余儀なくされ、会社も倒産してしまいます。

その後20年経った97年にカジバが、

かつての「MVアグスタ」伝説をもとに「高性能の市販車」の再現を目的として、

ブランドを取得し「MVアグスタ」を再興することになります。

しかし、ここからの「MVアグスタ」はネーミングのみで、

かつてのものとは違うと考えた方が正解のようですけどね。

また、09年にカジバの経営難からハーレー社に買収されますが、

翌年にはカジバへ変換されます。

市販車よりはレースマシンの方が有名な「MVアグスタ」ですが、

F4シリーズなど優秀なバイクも存在しています。