feel.

レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

Les Forts de Latour

2012年02月13日 | グルメ
休日の朝っぱらからひたすら運動をこなしたのは午後に備えてというのも目的でありまして。

というのも僕は仲のいい友人と大学を出るでない位の頃からワインの先物買いをすることでワイン貯金をすることにしている。
僕が発起人になって、毎年一定額をお金で貯めるよりもワインで貯めていって、将来なにかも記念の時にメンバーで集まってワインを飲もう、と。
あの頃は安かったのですよ。
一万円でトップシャトーが買えたのだから、今から考えると信じられへん世界だ。

以後年々値段が上がってきて、今や先物でもありえへん値段に跳ね上がってしまい、手を出せない値段になってしまったが、
おかげさんで通算で貯蓄総額の5倍位に価値が上昇しているようだ。ラフィットなんか買値の15倍位に!
どんだけ錬金術やねんと。
ま、なんぼ値段が上がっても、ワインは飲むためだけに買ってあるので、相場はおまけ話。


で、今回ぼくの人生の節目を祝ってプリムールワインに初めて手を出すことにした。
何うを開ける~?とこれが愉しくてしょうがない。
ちょいと前に銀座に行って2005年のトップシャトーを数種類飲む機会があったのだけれど、正直まだまだで、美味いというより勿体無いという想いが大きかったのも話に出し、五大シャトー級は断念。
その代わりに一本、熟成も多少は早いであろうし、美味いのは間違いなさそうだ!と意気揚々とレンタルセラーから送ってもらった。














お昼過ぎから時間をかけて夕ご飯の料理を作る。
メニューは野菜のココット鍋蒸し、海老とアボガドのサラダ、ピンチート、揚げないかぼちゃコロッケ、牛肉の赤ワイン煮、つまみにブルサン。
友達を迎えて、軽く乾杯!

そしてお待ちかねのワイン!レフォールトラトゥール!言わずとしれたラトゥールのセカンドだ。

煉瓦色を帯びた、光を通さない深い赤色。
抜栓した直後は味も香りも控えめだったのでデキャンダージュしてみると、
まるで別人のように性格が一変。
グラスに収まりきらず溢れ出てくる豊かな香り。
口いっぱいに広がる香りと、華やかで奥深くて優しい味。
味の角がとんがったところがほとんどなくなって、正に飲み頃のワインになった。
これほど上質なボルドーはなかなか味わったことがない。
今回のがセカンドなんやから、トップはどんなんだろう…開ける日が愉しみでしょうがない。

美味しいワインと料理。そして親友たちとのかけがえのない時間。

プリムールを始めて本当に良かった。

このようなワインの愉しみ方を大切な友達とずっと続けられたらいいな。