教えて!御柱祭(16) [Q]祭りの年、してはいけないことが?
諏訪市博物館で展示されている「諏方上社物忌令」
御柱祭の年には、氏子らがしてはいけない行為があると聞きました。
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諏訪信仰や神事などについて書かれた鎌倉時代の文書「諏方(すわ)上社物忌令(ものいみれい)」や、室町時代の文書「諏方(すわ)大明神画詞(えことば)」には、「嫁取り」「婿取り」の禁止、すなわち結婚をしてはならないとあります。
諏訪市博物館は開催中の企画展「御柱を知る―人と時をつなぐ諏訪の大祭」(6月19日まで)で、1963(昭和38)年以降の市内の婚姻数をグラフで紹介しています。それによると、前回御柱祭が行われた2010年は256件。前後の08年(316件)、09年(350件)、11年(287件)に比べ、結婚したカップルが少ないことが分かります。
物忌令には、蔵、風呂、馬小屋などの増改築や成人の儀式「元服」も禁止という記述があります。葬儀も控え、遺体はいったん土に埋め、年が明けてから行うよう指示しています。
これらは、御柱祭以外にかかる支出を抑えるためだったと考えられています。現在は個人的な考えで増改築などを控える氏子がいるとされますが、制約は一切ありません。
(2016年4月27日掲載)
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