あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

予算委員会最終日 総括質疑と決定を行いました

2012-03-15 | 国際・政治

予算審査委員会11日目最終日各会派から総括質疑があり、その後決定を行いました。

Dsc_1658 自由民主党・仙台から

・被災家屋の公費解体撤去の申請期限延長決定について ・被災者支援制度の年度末終了について ・復興事業を進める上での政治家としての奥山市長の姿勢について(もっと熱く感情を表に出したほうがいいのではないか)

市民フォーラム仙台 日下富士夫代表

地域防災計画の見直しに関して(津波防災と避難誘導路、6.12市防災訓練は避難所マニュアルの実証と検証の訓練に)

県道塩釜亘理線のかさ上げ工事の交付金事業申請について(県と近接自治体との協議、東北大の津波シュミレーション、二次申請へ向けた準備)

・復興事業の進行とともにある経済活動の復興(集客施設の整備、地下鉄東西線沿線まちづくりと八木山動物園パンダ導入プロジェクトチームの発足

復興仙台より

・復興計画の根幹にかかわる県道塩釜亘理線の6メートルかさ上げ工事はあらゆる努力をして交付金事業として早期着工するべきだが決意を求める

・復興庁が発足しても、結局は国の各省庁、県、仙台市と縦割りピラミッドのままでさっぱり事業が進んでいない。被災地の母都市仙台として国の省庁や県と戦うべきだ

・困難な復興事業を進める上で市側の詰めの甘さも目に余る。市職員の意識改革なくして復興は進まないが、認識しているか。

共産党会派より 

・交付金事業一次申請分22事業のうち11事業しか認められなかったことについて

・地下鉄東西線工事の予算を復興事業に振向けるべき ・市民の足を守るバス事業は大切にすべき ・復興交付基金を取り崩して、宅地被災者支援に当てるべき ・復興公営住宅の家賃は無料もあるべきだ ・公立保育所の保育士を多く採用するとともに民営化は撤回せよ ・復興にあたり技術系職員が不足している ・東部地域の農業再生は農業者が主役のフロンティア事業であるべき

社民党会派より

・県道塩釜亘理線かさ上げ工事を国が認めなかったらとうするのか

・プレハブ仮設校舎は小学校は岩切、大野田、新田など7校、中学校は広瀬中があるが、トイレも含めた環境の是正が必要

・子ども達の内部被ばく防止への取り組み(学校給食は単独調理校80校ではどう対応するのか)  ・女川原発の稼働停止を市長は求めていくべき

みんなの党みんなの仙台から

道路橋梁の耐震化と維持管理について ・エコモデルタウン(スマートシティ、コンパクトシティ)  ・市の政策形成過程の透明化と議会への答弁について

自由民主党から

・地下鉄東西線(仮)国際センター駅前の仙台商業高跡地の利活用と東北大との協議、スポーツセンター跡地の利用

仙台の夕べ開催のあり方について

Dsc_1694 以上で、総括質疑を終了して、委員会決定に入りました。一般会計予算の中や介護保険、国民健康保険、地下鉄東西線、敬老乗車証等々の予算に共産党会派から反対があり、起立採決の結果、起立多数で全議案は原案のとおり可決することを決定しました。

Dsc_3088 決定の後に、正副委員長挨拶をさせていただきました。委員会審査は11日間延べ40時間以上に及び、仙台市過去最大となる総額1兆1000億円規模の復興元年となる平成24年度当初予算の審査でした。円滑な議事運営にご協力いただいた委員各位ならびに市役所当局に心から感謝申し上げます。本委員会での審査内容が、新年度の復興事業と施策に反映され一段も二段も復興が加速していくことをご期待申し上げます。終了17時50分


予算委員会10日目 企業会計に入りました

2012-03-14 | 国際・政治

予算委員会10日目 企業会計に入りました。

下水道事業会計では
・ゲリラ豪雨対策と簡易型雨水調整池(プラスチック製)の整備、榴ヶ岡小への整備について
・南蒲生浄化センターの復旧スケジュール(平成27年度末)について、113年の歴史を誇る本市下水道

交通事業会計(市営バス・地下鉄)
・車椅子対応車両の導入計画、リフト付きバス、ノンステップバスの導入、バスちかサポーター219人の活用について
・東西線工事の進捗と需要予測の見直し、水族館等集客施設の誘致について
・自動車運送事業経営改善計画の見直しについて、中古バス車両の導入、職員の採用、公営企業会計制度の改正について、IC乗車券の導入と資金不足解消
・バス事業の管理委託の推進を求める

ガス事業会計
・港工場の被害188億円、被害対策と想定、自己資金20億円と災害復旧事業債83億円について、地方公営企業会計制度の改正につともなう事業経営への影響について

・民営化推進室の年度内廃止と民営化推進の堅持について、ガス局出資2社の100%株式取得の目的と妥当性について、エネルギー供給事業者としての時代認識について

病院事業会計
・市立病院外来の約20%は市外からの外来患者であり、泉区、宮城野区からは10%未満となっている状況について
・新市立病院の開設と市内5区内の病院ベット数の偏在(人口10万人あたり
青葉1310、宮城野1065、太白924、泉363、若林350床)
について
・市立病院の理念と新病院への事業管理者の決意について

上下水道、ガス、市バス、地下鉄、市立病院は、公営の企業となっていて、市からの財政支援をうけつつ独立採算で経営しています。これら地方自治体の公営企業の会計制度がより独立性の高いものに改められるため、その影響は大きく、各事業は経営効率性をより求められることになります。その点、議会も今後、公営企業の経営効率についてもっと目を光らせていかなければなりません。

また国内最大の公営ガス企業(顧客数35万世帯の仙台市ガス局)については、再び民営化に向けた取り組みを求めていく立場です。

本日最後は新市立病院の移転にともなう、市内各区の入院ベット数の比較論議でした。仙台市立病院は宮城県下の中核拠点の公立病院としての使命があり、そのため国からの交付税措置あり、仙台市民以外の市立病院利用率を取り上げたり、市内5区のベット数は泉区と若林区が少ないのは医療基盤の不均衡であるかのような、議会第一会派の中堅議員の主張は議場の失笑をかっていました。

明日はいよいよ11日目の最終日です。各会派からの総括質疑をおこない、最後に委員会決定を行います。我が会派は日下代表が、会派残時間22分を使って質問に立ちます。
委員長として最後まで円滑な審査運営となるようがんばります。


予算委員会も佳境に9日目に入りました

2012-03-13 | 国際・政治

本会議を開会し、復興宝くじグリーンジャンボの販売が好調なため本市分の売上配分金の上限額を35億円増額することを、総務財政委員会の審査結果報告を受けて議決しました。一枚300円発売は明日まで、議決した議会/当局双方自ら売り上げに貢献したいと思います。

Dsc_1540 その後、予算委員会を開会し、教育費を昨日に引き続きおこないました。
仙台宮城ミュージアムアライアンスの全体像、ミュージアム都市づくりの総合的な推進について
武道教育の義務化と武術、武道の違い、本市の伝統文化政策について
・学校の放射線量の測定(測定器27台配置、63校で週1回の定点観察中)、八木山、上野山、富沢小の汚染土壌の処理
被災地からの転入児童への対応(35校は10人以上が転入)、袋原小の教室不足対策について、防災教育の取り組み(館中の例)訓練の重要性について

特別支援教育体制の拡充指導員の倍増)、長命小への分室設置とインクルーシブ教育について
栄養教諭職員の意義を認め増員を求める、食育の推進に栄養教諭の活用を
・小学校の修学旅行会津方面について、福島からの転入生へのいじめについて
・市民センターにおける地域の絆づくり推進事業について
・4月からの中学校におけるダンスと武道の必修化について(外部講師の活用、安全管理のあり方)

歳入に一会派から
・パチンコはギャンブルであり各種トラブル社会問題を生んでおり、行政としての課題認識、パチンコ産業への独自課税の検討を

予算委員会の質疑は一問一答形式であり、議員55人、市長以下市役所幹部職員の衆目の中で、どのような質疑を行なうかは、議員個々のいろんな面が現れるものです。
一期生議員が積極的に質疑に立つ姿勢は評価します。しかし一方で資質の差も明らかになっています。
議員は少なくとも3500人以上8000人の有権者から負託を受けて代表として議員の立場をいただいています。
復興を確実に進めるには議員がそのブレーキになっていたのでは元も子もありません。議員55人の中で、一期生と私の同僚四期生が11人づづの最多数構成となっています。多数派にこそ資質と良識が備わっていなければ、復興は進まないものと自負し努力していかなければならないと、委員長席から本委員会最終版に思います。


予算委員会8日目に教育費へ

2012-03-12 | 国際・政治

定例議会は今週末閉会の予定。予算審査委員会は後半に、消防費から教育費に入りました。

総合防災訓練は従来の6.12に対して3.11をどう位置付けていくか、女性が参加しやすい取り組みについて

・原発事故を想定した地域防災計画の策定を、モニタリングポストを市内に独自設置を、市長は政治家として原発廃炉の決断をすべきだ

・沿岸地区に避難ルート表示板の設置を、津波避難用暫定パンフの問題、指定避難所に看護師や介護福祉士などの配置を、自助/共助力の涵養について

教育費に入り、

Dsc_1588_2 ・津波被災3校(中野、荒浜、東六郷小)施設の利活用と今後、自衛隊員の立場で診た学校施設の必要な防災対策

指定避難所(小中学校)の運営マニュアルは先行して作成すべし、地域との協働のあり方

朝鮮学校への補助金支出は問題あり、在校生は中級部25名のみの仙台校、かつて朝鮮学校に全国で3万5000人の在籍があったが、今は7000人に縮小、教育機関としての朝鮮学校のあり方への疑念。

・小中学校へのメール連絡システムの導入について、学校現場の防災担当の配置について

・自分づくり教育の重要性と防災教育への効果促進について

・中学校生徒の全国大会等への派遣補助は全額補助として前泊分も認めよ

以上、教育費の途中までで散会。明日は、復興宝くじ上限額の引き上げの議決のため本会議開会の後に、委員会を開会します。

指定避難所である学校施設だけに、避難所施設としての質疑が多くありました。若林選出の委員は、自衛隊の幹部職員の立場で津波被災住民収容の避難所支援活動を行なっての質疑は注目。大方の議員は一年前、地元の避難所運営に汗を流しましたが、そこからの質疑は説得力があり、その立場での質疑こそ委員会審査にふさわしいものと思います。

また防災計画の見直し作業には時間がかかりますが、余震相変わらずに続発している今、再びの震度6以上起きれば、避難所はどうなるのか不安があるため、避難所の運営については先行して決めておくべきなのであります。

また、朝鮮学校への補助金支出についての質疑は意義あるものでしたが、拉致問題は存在しないとする某政党会派の議員は、その質疑中、全員寝たふりを決め込んでいるのでした。


大震災から一年3.11 仙台市追悼式

2012-03-11 | 国際・政治

007 犠牲となられた仙台市内870名を超える霊にお悔やみ申し上げるとともに、必ずや復興を成し遂げることを誓う追悼式が、国際センターで挙行。一年後の今日も寒い一日。

遺族代表の蒲生地区の鈴木均さんはご家族3人を失い、ご本人も町内会の役員として避難誘導の中、間一髪で助かったのだという。生き残った者の使命として、まちと笑顔を取り戻したいと御霊に誓った。

008 2時46分の時報とともに一同黙祷を捧げました。あの6分間の揺れの大きさは今も体が覚えています。

津波被災地区3校(六郷、七郷、高砂)の中学生による合唱・献歌「あすという日が」に涙がこぼれました。将来の復興の主役となる彼ら中学生は私たちの希望の星です。

その後、献花をして散会しました。会場には約3000名が式に臨んだようです。明日からまた前を向いて、必ずや復興の完遂に進んでいきましょう。