高知市教育研究所(アスパルこうち)青年センターとの複合施設にて調査。
高知市議会議事調査課調査係職員に担当いただき、同研究所横田妙子所長より「不登校児童生徒対策」について研究所の機能とともに、高知市の取り組みについて御説明を受けた。
高知県内でも特に高知市の不登校数が多く、不登校対策を市の合言葉にして取り組んでいる。
アスパルは平成19年に落成。高知市も相当な財政難の中、市の合併特例債を活用し、建設費約16億円を賄った。
建物のデザインや建物内も、木材を多用するなど柔らかく優しいイメージを重視している。
市内には生活困窮家庭が少なくなく、経済的な要因による家庭の不安定さも、不登校が多い原因のひとつになっている。
各学校単位の対応には教員の負担は大きく、教育研究所を拠点に教育委員会が不登校対策に取り組む姿勢を打ち出している。今年度、国の補助事業であったスクールソーシャルワーカーの配置は効果的であり継続に期待している。
地方地域経済の低迷と景気の後退は、子供たちの生活環境と教育環境に大きく影響していき、格差社会が進むほど義務教育の現場も大変になっていく。スクールカウンセラーの配置や適応指導センター児遊の杜の取り組みなど、仙台市の取り組みと比較しながら視察。
館内を視察し、利用している子供たちの姿にも接した。来館できる子供たちと来館できない子供たち。訪問指導の充実も求められている。
南国市立国府小学校にて食育教育の実践について調査。
北村校長先生、坂本教頭先生、学校管理栄養士から御説明を受けた。
視察先の選定は、会派同僚議員が、市議会調査特別委員会において食育は高知県南国市の取り組みが全国のモデルケースであると助言を得て視察にいたった。
国府小は明治の学制公布とともに開校、創立130年を超える小規模校。
南国市は高知市に隣接、高知龍馬空港にも近い。
児童たちの笑顔あふれる「給食の取り組み」一年間の報告をパワーポイントを使いながらお聞きした。
南国市教育委員会「食に関する指導計画」のもと、低学年は野菜作り食農体験/買い物学習、高学年では郷土料理づくり/稲作体験/味噌作り体験を授業と関連させておこなっている。
地元地域の生産者との日常的な交流も盛んであり、子供たちの食のアドバイザーであり、給食を介在して地域との結びつき、学校と地域との連携も深まっている。
昼食の時間となり、校長先生、栄養士さんと一緒に給食をいただいた。
四年生児童が献立を決めたメニュー。うどん/サラダ/ちらし寿しご飯を牛乳、ゆずゼリーと一緒にいただく。これで240円也。食べる子供たちの笑顔が想像できる、おいしい給食でした。ご馳走さまでした。
米飯給食が中心でパン食は月一回のみ。
食を作る生産者を敬愛する気持ちも子供たちは持っているとのこと。一年生のクラスを見学したが、元気いっぱいしっかり食べている児童の姿がとても輝いていた。また子供たちの目の前には七草を備えていた。給食は教育なり。