予算委員会 八日目 消防費
地震発生のため、30分開会時間を遅らせ、1時30分に開会。
冒頭に消防局長より説明あり。
秋田県おじか半島沖で11時45分マグニチュード7.2の地震が発生。現在津波注意報発令中。若林消防署、宮城野消防署に対処体制を敷いて警戒中。仙台港でも30センチの津波一波があり。
新しい翼より
消防救急デジタル無線について、デジタル化整備にあたっては、どの程度の予算規模となるのか?
・本市の整備分は26億円になるものと想定している。
整備のコストの縮減も当然求められていると思うが、?
・民間施設や防災業務無線の活用も可能性あり、検討し協議予定。
電波受信困難地域への対応策は?
・基地局の配置とアンテナの選択など、最善策を優先しているが、その他困難地区への対応を協議中。
大規模災害時の救助への支援活動に関して、ネットワーク化をどうしていくか?
・ネットワーク化の整備を進めて大規模災害時の情報伝達体制を構築していきたい。
市町村負担となるデジタル化更新への対応については、コスト負担が課題にもなっているが、計画的な事業の進め方は?
・整備期間と相当のコストを有する事業であり、国へ更新コストの財政要望を引き続きおこなっていく。
消防の広域化と共同運用について問われている今事業になるもの。
救急出動と搬送件数の増加について?
・21年37000件余 22年42,000件余り、猛暑の影響もあり1割近く、件数/人員数とも過去最高に増加した22年度。、
傷病程度は?
・軽症34% 中等傷45%程度の割合になっている。
オープンシステムの取り組み(外科/中嶋病院と内科/仙台オープン病院によるもの)について?
・件数はまだ少ないが、導入できた経緯に重きもあるが、短縮化にあたっていきたい。しかし、その拡大については、現在のシステムを検証した上で検討していきたい。
宮城県で進めている救急搬送の新しいルールとは?
・県の協議会に応じて、医療機関のリストを作成し、搬送先の判定基準、専門診療基準などを検討しながら現在、策定しているところ。
救急活動支援医療チームの導入について、24時間対応体制に期待しているが、今後の救急業務のあり方は?
・病院内の救護体制ともしっかり連携とれることが前提である。現場滞在時間の短縮化、収容時間の短縮化に引き続き務めていきたい。
民主クラブ仙台より
横田匡人議員
「ただ今、地震発生直後の津波注意報の発令中でもあり、本日予定の質問内容は、最終日の総括質疑内でおこなうこととします。」了
日下富士夫議員
緊急性を鑑みて、地震対策についてあえて今、伺う。
ニュージーランド地震にお見舞い。現地で活躍している国際消防救助隊について?
・消防長官の下、本市消防隊員のうち11名の隊員が登録されている。
何処でどういった訓練をしているのか?
・全国の拠点施設で定期的に実施している。
宮城沖地震に備えた、国際救助の関係と市民の安全確保についての所見は?
・高度な救助技術が求められるものであり、都市型災害の発生を想定して消防の総合力が問われるものと認識してあたっていきたい。
改革ネット (議員生活40年最後の質問に立つ)大内久雄元議長
災害対策費について、
**本会議質問に続いて、荒浜の護岸提工事に関して過去の島野市長の対応を批判し、一方で山本知事を賞賛する。
一番危険な場所を市ではこれまで放置してきた、今日60センチの津波が発生したならば、一気に民家が飲み込まれるはずだ?
・防波堤の建設については、これまでの様々な経過があってのことと認識しているが、県の担当部局には繋げたい。
公明党
災害対策費について、地域防災リーダーの養成について?
・自主防災組織の組織率は95%と本市は大変高いが、本市オリジナルとなる防災リーダーの養成を目指すもの。
町内会役員の役の重複が目立っている中で、新たに防災リーダーの役をつくることとは?
・実技を重視した養成研修であり、町内会長の補佐役を想定してリーダー養成をしていきたい。
市民力を生かす取り組みとして、市民が取得している資格にもとづく専門性の登録制度はどうか?
災害時の非常持ち出し品の準備状況は?
・飲料は半数以下、懐中電灯とラジオは7割程度の準備状況になっている。
・準備率の向上策として100円ショップの100円防災品の紹介もおこなっている。
災害時のトイレは一番の課題。ダンボールトイレを提案する。座っても100キロまで大丈夫、準備の広報を期待するが?
・ひとりひとりの自発的な準備が大切であり、それを誘導する環境づくりもすすめていきたい。
杜の都の防災メール登録と訓練参加について?
・8794人がメール登録している。また防災訓練への市民の参加者数は7万人を超えている。
市民が参加しやすい災害訓練への取り組みは?
・訓練内容と参加者の固定化が課題であり、市民が気軽に参加できる訓練内容への検討をすすめていきたい。
次に、教育費へ入る
無所属から
給食費について、学校給食の位置づけは?
・健康の保持と食生活の教育目的がある。
単独調理校に意見があり、単独とセンターの数は、未納率の影響は?
・単独調理校は85校あり、センター調理校は105校あり。単独調理校の未納額率は0.77%となっているが、未納率が高くなると調理食材に影響する。単独調理校の公会計の導入に準備していきたい。
残食率も両校で異なり、センター食は残食量が高いが?
食育教育について、仙台産米飯の割合は?
・すべて宮城県内産であり、うち七割が仙台市産であり、今後は100%仙台産米にするよう準備する。
民主クラブ仙台
岡本あき子議員
トイレ/図書館について、トイレの改修工事は数が減っているが、長町小は築45年で臭気がきついが、要望して
十年以上が経過しているが?
・明るく綺麗なトイレづくりを進めている。臭石の除去に当たるなどしていきたい。
・向こう10年間で30校のトイレ改修を計画している。可能な限り改修にあたっていきたい。
和式トイレが大半であるが、新入学児童は和式トイレの練習もできない環境にあるが?
・改修時にも和式は残している。和式便器を一基洋式に交換する工事は、小中学校計で年8校実施している。
太白区図書館の改修工事は短期にできないか、天井の改修に5ヶ月間は長すぎるが?
・業者とも協議して短縮化が可能となるよう取り組みたい。
閲覧コーナーの拡充を求め、エントランスのスペース拡大を求めたい?
・利用者゜の影響を少なくするため、最大限努力する。地下の視聴覚コーナーに閲覧スペースを設ける。
図書館の地域バランスの是正について、市内5区のバランスは悪く、人口当たりの蔵書数は太白区が最も少なく、泉区が三倍となっているが?
・是正にあたりたい。
総合計画にも「学び」を優先している。図書館の計画的な、実行を求めたいが?
・図書館振興計画にもとづき積極的に取り組んでいきたい。
アレルギー対応食について、野村と高砂のセンターでは、開設時の予定数に比べ実績は少ないが?
・安全性を高めるための制約は少なくなく、利用者側の評価の異なりによるものと思う。一層の周知をはかりたい。
加茂と宮城学校給食センターの更新について?
・統合の方向で計画する。用地選定とあわせて、アレルギー対応食の具体的な対応学校を決定していきたい。150食以上の対応食を計画していく。
##議員のキャリアを積み、さまざまな役職を持つ立場になっても、新人議員の時からの目線が変わらずに活動に取り組んでいる姿勢に、有権者の支持が厚いのは当然のこと。
村上一彦議員
モンスターペアレントと不適格教師について
モンスターペアレントの本市の実態は?
・真摯な対応に務めることを第一としているが、市内にも例はある。
埼玉では、教師側から理不尽な要求に対して訴えるケースもあり、対応マニュアルの策定例も他都市ではあるが?
・教育相談ハンドブックを全教師に配布してきている。
・初期対応のあり方によってエスカレートする事例があり、状況の見極めが重要であると考えている。
教師の仕事量が教室内外に多すぎる原因があって、心を病む教師が少なくないのでないか?
・休職者数は、本市では39人で精神疾患は16名となっているが、他都市と比較すれば率は少ない。
人としても疑わしい教師が現場にいる例がないわけでないと思うが、どう対処しているか?
・教育指導センターで研修を受けるなどして現場復帰に向けて取り組んでいる。また研修の上、依願退職のケースもある。
指導力がなくとも、辞めないケースはどうするか?
・免職扱いとなる。
該当者は年々、現場に増えているのでないか?
・依願退職、管掌退職の該当者は年々増えている傾向にある。
事例がある。教育大出身者の若手教師が児童に注意したことを発端に、その結果、先生は心を病んで辞めてしまった。
守るべき先生と守らなくてもいい先生と二種類あると思うが、校長をはじめとした学校内のサポートシステムが必要でないか?
・教員が育っていく学校の場の確保に務め、そのための予算の確保にも努めていきたい。
##村上議員ならではのテーマ性と切り口の質疑であり、他に真似できない評価があり。
木村勝好議員
陸奥国分寺について、最も北に位置する国分寺であり、建築様式上も大規模な由緒あるものであるが?
史跡公園への整備を40年前から進めてきているが?
・公有化すべき面積は6万6千平米のうち、ほぼ九割以上を購入してきている。
律令国家の象徴としての歴史的な由緒ある史跡でないか、基本計画の概要は、復元なのか整備なのか?
・整備する中に、復元もはいるものだが、史跡全体の整備をする方向である。
築地塀(土塀)の復元は予定されているか?
・寒冷地の条件もあり、部分的な復元を含めて検討したい。
1200年も前の史跡だけに、復元の三要素は担保されないが?
・厳密な意味でなく、一つの展示手法としての、復元的な整備(表現方法)という考え方がないわけでない。
地下鉄東西線の開業スケジュールに対して、ガイダンス施設の整備計画とは ?
・展示パネルによる史跡の紹介や来所者への滞留用施設を検討している。
金堂や講堂などの説明版の設置はどう検討しているか?
・主要伽藍の整備は既存施設を生かしたいが、平面表示なども含めて整備していきたい。
・主要駅となる国分寺であり、歴史的遺産を大事にすることはまちづくりの基本である。歴史的な縁を大事にしたまちづくりに取り組みたい。
以上、本日散会。5時5分。教育費の途中。
我が会派を代表する民主クラブ仙台3人の良質な質疑。予算委員会とはこうあるべしの例。 しかし議会ウォッチャーの評価は高くないのがミソ。一般有権者に問う。