民主党みやぎ政治スクール22.12.5
第9講義 「医療政策 地域医療の現状と課題」
医療法人財団 夕張希望の杜 理事長 村上智彦氏
夕張市の現状は、日本の未来の縮図。炭鉱の町の特殊性と住民意識と破綻
市営住宅や給食費などの未納率は四割超
高齢化率43%のまちに立派な運動公園と放漫経営
高齢化社会に必要なのは先ず福祉であって医療でない。
世界最高水準の国民皆医療の国民が医療不満の矛盾
夕張の医療現場から日本の医療は崩壊していないと言う。
他国で実施していない水準を確保しつづけるガラパゴス化している日本の医療。
医師不足・医療崩壊は本当か? ぴんぴんコロリ運動県の長野は住民検診率が日本一。
寿命の長さと医療環境の充実は関連性ない。
肺炎球菌ワクチンの公費助成を進めるべし。
本当の住民の医療ニーズとは何か?「あれもこれも」レベルはニーズでない。
いつでも安く高品質の日本の医療は世界の非常識! 日本の医療費とパチンコの売り上げ30兆円は同じ。
葬儀費用は世界一。他の先進国の10倍近い費用をかける。
以上、背景を説明の上、夕張の現状を紹介 支える医療構想 「高齢者の日常を取り戻す」
在宅医療を中心にした医療環境。死生観のパラダイムシフトをする。 世界一の高齢社会の考え方
徹底した予防医療。ワクチン接種と口腔医療の充実 リハビリを重点にした福祉サービス
都市部には百貨店、地方にはコンビを。「消えていくものを大切にしない地域に未来はない」
トータルプランナー構想、在宅医療は看護師が中心
高齢者救急キット「命のバトン」連絡先等の情報内容を冷蔵庫内に置く。
会派視察で夕張市を訪れて以来、村上先生の実践と論に感銘を受けて今回、講師としてお越しいただいた。当直明けに来仙され夜夕張に戻りそのまま宿直という多忙な勤務の中でいただいた貴重な時間に心から感謝を申し上げます。
第10講義 「農業・環境と民主党の政策 21世紀は地方分散型経済」
慶応義塾大学 金子勝教授 農水省の武本俊彦大臣官房審議官も同席
戦後最大の不況。脱成長ではなく、衰退を止めることが肝心、しかし誤った構造改革への総括が民主党にないのは問題。
バブル経済崩壊後の手当てができないまま崩れ続けた日本の経済政策と無責任体制。記憶になくとも記録にある歴史
あらゆる産業の国際競争力が落ちいてる現況を正しく把握していない。得意分野がいずれも世界のトップ5から大きく後退している日本の代表産業。
小泉改革において行われた誤った構造改革のど真ん中を突く総括がない。国際的シェアの落下状況の打開策なし。
モデルとしたアメリカの失敗とオバマ大統領の支持率低迷。著書「新興衰退国にっぽん」の参照
政権の逞しさがなく、マニュフェストは「約束違反」の問題。
雇用なし成長なしの落盤経済の只中。ミドルエイジクライシス(三十代で定職ない塊)社会現象
菅政権は雇用雇用をかかげながら、雇用の前提になる産業対策と経済政策がない。
このままの民主党で総選挙をすれば議席は三分の一に減るのではないか。
自国の都合による為替調整と、各国に極右勢力 移民排斥、保守原理主義の動きが生まれている。
政権交代は、地方の票が自民党の牙城から民主党に移った革命的な出来事。
TPPと東アジア共同体 関税ゼロのインパクトとアメリカ経済の深刻さ 不良債権処理の適当さ。
TPPは経済成長圏であるアジアの中(中国ターゲット)に参入しようとするアメリカの策略。しかし中流層人口4億となる中国は参画せずの可能性大。
農業への歴然とした各国対策差、政府負担八割の欧州、三割の米国に対して、日本は戸別所得補償によっても一割程度の支援レベル。耕作規模の拡大したところで米国/豪州の耕作面積が圧倒的。
六次産業化の確立と、産地直売/直接加工のルート確立を唱えていた民主党政権下で、東アジア共同体の中、日本がアジアで商売できるか。
新たな経済秩序づくりに十年二十年の移行期と過程における政治のあり方
増税なくして社会保障はありえずの論。
従来からの国家的事業を地方に任せるべし。地方に残って生きている人たちとは、年金生活者が大半。所得移転になる都市移住と医療圏モデルの限界。
社会保障の不安と雇用の不安定からの打開を国民は民主党に求めたのだ。雇用なし、医療介護なしの地域とは人が住めない地域。 医療福祉サービスと定住人口数。
景気浮揚の特効薬はこれまで゛戦争特需゛だったが、これからは地球温暖化対策・環境ビジネスが世界共通の正義となり世界経済を浮揚させる。
、 金子先生の熱弁は時間を超過して会場も汗ばむほどの熱気を生んでいた。現在までの景気低迷環境の深刻さと、政治(民主党政権)のリーダーシップ不足と米国と中国の間で翻弄されている日本、そして環境ビジネスの可能性について、貴重な90分間の学びでした。
斎藤やすのり衆議院議員も真剣に聴講
政治スクールも次回12月19日は最終回。選挙に向けた実践も行う予定。さて、スクール生40名の中から、来春共に戦う同士は何人となるか?議会の活性化の一番は、新人が一人でも多く議会に入ることだと思います。出でよ新人候補!!