あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

新仙台市立病院の建物内を視察しました

2014-07-30 | 国際・政治

14073001 所管の健康福祉委員会として、先日15日に工事が完工したばかりの新市立病院内を、病院事業管理者、院長他、設計を担当した山下設計が同行し説明を受けまし14073007 た。
14073003 一階正面玄関エントランスホール。屋上階のヘリポートに上がり地上50mの屋外に。屋上緑化も合計1000㎡。
14073004id 次に、10階精神科病棟を見学。この
病棟内へ14073006 はIDカードが必要。保護室内部、身体合併症患者用病室とナースステーションの動線。(肝心の医師の確保には触れず)
14073008 14073009 5階は個室、特別室、4床室、乳児用集中治療室。乳児集中治療室には多くの機器がこれから入る(右写真)。
140730114f 14073012 4階は手術室と集中治療室。手術室も8室あり。医療機器のメンテナンス室。壁面いっぱいにコンセントが並び電源が病院の生命線を語る。14073013
14073014 14073015 2階は外来診察室群とスタッフ用移動通路。14073017
食堂はホッとステーション。食堂名はけやきの杜、事業者は味の金魂 とのこと。
14073018 1階南側には50人定員の院内保育所あり。新病院の1407302014073019看板のひとつである休日夜間こども急病診察所はデザインも工夫されて。
14073021 地下階には、先端機器の放射線治療リニアック室、3億円超の高額医療機器。14073022放射線治療の要塞入り口。機器を使う技師の鍛錬もこれから。

予定時間を超過して、以上のように各階各部屋や施設を視てきました。最先端の病院施設が市立病院として整うことになり、関係各位の建設完工までの尽力には敬意を表します。
そして課題はこれから。これだけ整った施設環境を十二分に活かすには病院スタッフの順応性が肝心であり、そのための充分なトレーニングが11月1日の開院に当たり必要になるものと感じました。
一流の器に見合う人的な熟度の高さを市立病院の全職員に期待するとともに泉区からも応援していきます。


政策力アップセミナーを受講しました

2014-07-29 | 国際・政治

東京半蔵門のPHP研究所にて政策力アップセミナーを受講しました。
テーマは「2015年統一地方選への論点整理」

講師は北海道大学大学院法学研究科 宮脇淳 教授

1407291地方自治体を取り巻く構造変化
自治体の現況と課題として
・少子化
・高齢化
・過疎化
・世帯の単身化
・人手担い手不足
・外国人労働力の導入
・税収の確保と公的負担のあり方
・資金の地域再循環の確保
・資金調達力
・インフラの老朽化対策
・空き家未利用施設土地
・コミュニティの空洞化

☆総合的な調整力がこれからより重要になる
☆次世代を意識した上で現世代のニーズに応えられるか
☆国の政策と地方自治体の政策方向が異なる時代にフルセット型は終幕
☆増分主義から減分主義への転換。右肩上がり基本の時代から限られた資源の有効活用が質される経営概念の時代に。

・高齢化率は上昇し続けても、高齢者数が減り始める自治体と増え続ける自治体とに分かれる。〓仙台市は高齢人口も増え続けるが、ホーム等施設は減少している近隣自治体のを利用するようになる。

・2035年の衝撃。団塊ジュニア世代が高齢人口に突入する先からが大問題。首都圏の超高速高齢化は将来、国内的にも大問題に。

公共政策の考え方
理想と現実を繋げる手段の集まりが〔政策〕である。価値観の異なる他者との協力関係の形成をしつつ。
政策科学の必要性とは、政策を検証し進化させる探求プロセスを言う。

議会の議論が政策意見のやり取りに過ぎないのではないか? 指摘・議会不用論の視点! 議会が政策について「観察し仮説を立てた上で検証しているか」
公共政策における「公理」と「正義」 政策的正義を考える。
政策議論の本質は、客観性の確保と創造力の発揮により、妥当性と健全性の違いを認識すること。

客観的に対象を注意深く知覚する「自然的観察」の5つの視点
外見的/頭脳的/時間的/環境的/運用的な適合性を観察すること。

政策議論には抽象度の整合が必要〈ディメンションの統一〉これは議会と議員活動への信頼性が有権者から低くなっている要因の一つ。

1407292地方の政策課題関する議論
地方議会の投票率の低下の要因に、行政施策への議会関与の縮小傾向あり。
恒常的な議会機能の発揮が求められるとともに、議会事務局の独立性の確保が必要。

「議員定数の削減」をテーマについて参加議員と講師間で意見交換。
市町村議会の無投票当選傾向の増加と議員新陳代謝の低下課題。
団塊の世代が社会の一線から退いた後の、新たな大衆の出現は議会と行政の間でどう影響するか。

EU多核型の自治体連携モデルとは、自治体間で相互に機能分担を行い、基盤整備を共有し、対外的なグローバル戦略を展開する。空港港湾を核として鉄路と高速道路が接続していること。エネルギーや産業や観光の自立を進めて地域内所得を厚くする。
モデル例は“九州”が可能と見る。 東北地方にはその地力があるかどうか。地力を後退させない展開を仙台市が推進できるかどうかが、今後、大震災からの復興後の視座になるものと私なりに考えました。