ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

百人一首我流解釈 23~24

2023-05-21 20:20:53 | Poem

23

月みればちぢにものこそ悲しけれ

我が身ひとつの秋にはあらねど    (大江千里 生没年不詳) 

 

「ちぢ」は無秩序に数の多いさま、ということ。とても悲しい。

 

24

このたびは ぬさ(幣)もとりあへず手向山

紅葉の錦 神のまにまに    (菅家・かんけ 845~903)

 

「このたび」は「旅」「度」の掛詞。「幣」は旅の安全を祈って、神様に捧げるもの。

その「幣」の用意もないままに、来てしまいましたが、この美しい風景を手向けたく

思います。