ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

蜂と若者   高田昭子

2022-11-20 23:11:32 | Poem

小さな駅に電車が停まった
ドアーがきしみながら開くと
大きな蜂が車内に飛び込んだ
電車は時刻通りに走り出し
車内の人々は
前へ後へと波立った

すると、
頑丈そうなスポーツシューズを履いた若者が
窓ガラスにとまっている蜂を蹴って
(スゴイ!強くて柔軟な足!)
座席に落ちた蜂をつまみあげ
(アブナイヨ)
床に落とすと さらに踏みつけた

蜂は動かなくなって
車内は静かになった

しばらくすると
ほっそりとした若者が現れて
死んだ蜂は紙にくるまれて
彼に委ねられ
次の駅で下車した

かつての少年たちが
大人になって
また出会ったような
一駅区間の物語

二人の若者は眼を合わせることもなくて

まだ咲いていた
秋薔薇を観た帰りに……。


詩集「用意された食卓 カニエナハさん

2022-11-10 10:30:27 | Poem

「カニエナハ」さんという詩人を知ったのは、読売新聞の「詩を遊ぶ」という詩集評に

私の詩集「冬の夕焼け」を取り上げて下さった時です。ごめんなさい。

これからゆっくりとじっくりと拝読させていただきます。

まずは、第21回中原中也賞を受賞された、この詩集から。


十五夜お月さん

2022-09-10 23:38:33 | Diary

どうにか間に合ったようですね。


この世界から.......

2022-08-24 17:06:39 | Poem
詩集を送る度に、必ず書かれるお返事が2~3通ある。「まだ戦争を書くのですか?」と……。
記憶にはない戦争ですが、父母のお話を幼い頃から聞いて育ったから。
満州からの引揚家族だったから。それを書いて、何故悪い!そのうち誰も語らなくなる。
 
 
 
 

新しい詩集「冬の夕焼け」ができました。

2022-07-22 23:43:35 | Book

五冊目の詩集です。どうぞよろしくお願いいたします。

思潮社 新刊情報 (shichosha.co.jp)

思潮社 新刊情報 » 高田昭子『冬の夕焼け』 (shichosha.co.jp)