ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

疲れました。

2020-07-29 00:05:43 | Care

夫の病気は、発症から3年が過ぎました。

完治を望めないという出発でした。3か月の入院。退院後はリハビリ以外道はない。

体の状態は、わずかづつ悪化しているが、ドクターは再度の入院を勧めない。

・・・・・ということは、私にすべてが委ねられるということに他ならない。

夫の病状の訴えは、すべて私に。日々続いています。

(我ながら、よくぞ頑張っていると、褒めてやりたい。)

同い年の夫婦だが、健康度は同い年ではない。

元気に野山を駆け回って少年期を過ごした夫、

病気ばかりしていた少女期を過ごした私。

永い人生、どんな逆転が訪れるか、誰にもわからない。

私が倒れたら、どうにもならない。


若き詩人への手紙 リルケ

2020-07-19 20:32:59 | Poem

 『日常の富を呼び出せるほどに自分が十分に詩人ではないのだと心にうちあけなさい。』

 『芸術作品は無限に孤独なもので、これに達するのに批評をもってするほど迂遠な道はありません。愛だけがそれを捕えて引き止めることができ、それに対して公正でありうるのです。』

 『一人の創造者の思想のなかには忘れられた幾千の愛の夜々がよみがえり、その思想を尊厳と高貴をもって満たします。』

 『かつて少年の日にあなたに課せられたあの大きな愛は、失われたのだとはお思いにならないでください。あなたが今日でも生きる拠り所となさっている大きい良い願いや企てが、当時のあなたの心に熟していなかったかどうか、おっしゃることがおできでしょうか? わたしはあの愛がそんなに強く烈しくご記憶に残っているのは、それがあなたの最初の深い孤独であり、あなたが自分の人生に即してなさった、最初の内的な仕事だったためだと思います。』