ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

アラバマ物語 (1962)

2012-05-22 21:42:11 | Movie
To Kill a Mockingbird (1/10) Movie CLIP - What Kind of Man Are You? (1962) HD


グレゴリー・ぺックの黒人の若者側の弁護士。
母親を失った息子と娘のよきパパ。
黒人女性のお手伝いさんに、↑のお行儀の悪い子供たちが叱られている。ほほえましい。

裁判は無罪判決が決まらないままに黒人の若者は死亡。

人種差別、貧富の差が根強い時代、子供の視線から見えた社会をよく描いていた。

秋田・角館&田沢湖(続)

2012-05-21 16:26:50 | Stroll
角館の武家屋敷通りは、しだれ桜の若葉が美しく、古い樹も多く、
しずかに小雨に濡れている風景は雨嫌いのわたくしでもみとれてしまうほど。






会津の武家屋敷に比べると、角館の武家屋敷は小さいし、お城がない。
屋敷通りもまとまっていて、散歩気分で歩けるのがなかなかいい。
その上、普通の民家が武家屋敷通りの景観をそこねないように、
塀の色や建物の色の調和が整えられていて、間違えて民家の門をうっかり入ってしまうほどだった。

夕食に立ちよった小料理屋のおかみさんの話では「ここからが武家屋敷と商家との境目だった。」とのこと。
マップを改めて確認すると、そのあたりは「火除」というところがあった。

それから……


 《生垣がもみじで出来ているのが珍しく、思わずシャッターを切ったら、公衆トイレだった。笑》


 《こちらは、角館駅前のポリスボックス》


 《武家屋敷のほとんどの庭に咲いていたオレンジ色のツツジ》


 《田沢湖からの帰りに撮った、伐採され、積みあげられた秋田杉》


 《さよなら。角館。新幹線の窓から撮影》


   西へ向かう列車に乗って
   その日のわたくしたちは
   陽の移る速度で旅をしたのだろうか
   それとも 夕陽の時間を
   いつもより長く手に入れたのだろうか

秋田・角館&田沢湖

2012-05-20 14:25:09 | Stroll
GWを過ぎた時期を選び、桜の名所だという情報も無視して、桜若葉の時期に旅の日程を決めました。
1週間前から、ひたすらネットの「仙北市の天気予報」を見ていましたが、
旅行中に雨の降らない日は1日もありませんでした。
秋田県は日本で1番雨の日が多いとのこと。予報では「晴れ」「曇り」でも、雨は降りました。

まずは小雨の桧木内川(ひのきないがわ)に沿って散歩。約2キロの桜並木だそうですが、桜若葉が美しい。
それから、小雨のなかの散歩&武家屋敷通りの下見。(ゆっくりと歩いたのは最後の日でした。)


 《ホテルの窓から》


 《桧木内川》


 《石黒家》


 《松本家》


田沢湖にも行きましたが、風雨が強く冬のように寒い。
湖畔の散歩もままならず。
レストハウスの窓辺で、船に乗るまで時間を過ごしながら…。


 《雨に濡れたガラスに桜の花びら。窓の外には湖畔の葉桜》


以下は主なメモです。

仙北市立角館町平福記念美術館

平福穂庵(ひらふくすいあん)(1844~1890) 、平福百穂(ひらふくひゃくすい)(1877~1933)親子を顕彰した美術館です。

「撮影はご遠慮下さい。」という美術館のマナーはありますが、あまりにも美しいので
美術館員さんにおたずねして「ピアノだけでしたら」と撮影許可を頂いた写真です。


 《樺細工をほどこしたピアノ。あああああ~欲しい!》

平福穂庵は明治期の日本画家。羽後国角館(秋田県)生まれ。通称順蔵。郷里で初め武村文海に円山四条派の絵を学ぶが、ほぼ独学を通した。
文久1年(1861)から京都に遊学し,師につかず風景写生や古画の模写に専念、慶応2(1866)年帰郷する。
明治維新後,各種の博覧会で受賞、「乞食図」「乳虎図」など。
また明治5年(1872)北海道に旅行し、以後アイヌの図を多く制作。
また自ら一時勤めた荒川銅山を「荒川鉱山全景」として描くなど、社会派的な意識と行動が認められる。平福百穂 はその子。

平福百穂の絵画の出発点は父親の指導であった。父亡き後も師と後援者には恵まれた方であった。
平福百穂は1903年頃からは伊藤左千夫と親しくなりアララギ派の歌人としても活動、歌集「寒竹」を残す。歌誌「アララギ」の装丁および
アララギ歌人の歌集の装丁も手掛ける。
さらに、現在も使われている岩波書店の出版物の裏表紙中央に配された「岩波」の壺形マークは平福百穂のデザインである。




新潮社記念文学館

佐藤義亮(さとうよしすけ(ぎりょう))(明治11年・1878年~昭和26年・1951年)は、新潮社の創立者。雑誌「新潮」を発行した。
仙北市角館町の岩瀬町出身です。
代表的な作家の原稿がそのまま展示されています。
たとえば、太宰治の「心中失敗」のメモなど。
しかし不思議に思ったのは、大江健三郎のものは何もないことでした(写真すらも)。
ああ。書きながら気がついた。すべて亡くなった方ばかり???



《おまけのお話》
ホテルでの3日間、ロビーで120円で買った新聞は「秋田魁新報」でした。
保守的風土性の強いこの土地で、批判力を失わない新聞とのこと。

何故行先が「会津」に続き「角館」なのか?そして「武家屋敷」なのか?
長州出身の同行者の「タマシイのジュンレイ」なのか?

『わが母の記』

2012-05-12 22:54:24 | Movie
『わが母の記』予告編


「わが母の記・オフィシャルサイト」

眠いので、詳細は明日に。

………というわけで、以下に追記。


井上靖が68歳の時に出版した自伝的小説。老いた母の80歳から亡くなる89歳までを書いた「花の下」「月の光」「雪の面」の3部作を映画化したものです。

脚本&監督:原田眞人
助監督:谷口正行
制作担当:金子拓也
プロデューサー - 石塚慶生
撮影:芦澤明子
美術:山崎秀満
照明:永田英則
衣装:宮本まさ江
編集:原田遊人
音楽:富貴晴美
録音:松本昇和
整音:矢野正人
音響効果:柴崎憲治
音楽プロデューサー:竹中恵子

配給:松竹


《キャスト》
伊上洪作(伊上家の長男、作家):役所広司
美津(洪作の妻):赤間麻里子

八重(伊上家の母):樹木希林
隼人(伊上家の父):三國連太郎

郁子(洪作の長女):ミムラ
紀子(洪作の次女):菊池亜希子
琴子(洪作の三女):宮あおい

志賀子(伊上家の長女):キムラ緑子
桑子(伊上家の次女、自称古美術商):南果歩
瀬川(編集者):三浦貴大
貞代(女中):真野恵里菜


この映画を観る日の朝のテレビで聞いた、森山良子さんのご子息の直太朗さんがかつて幼稚園に入園した頃に、
母親に言った言葉がなんとも愛おしい。「僕の心は今とっても忙しいんだよ。」
我が子たちのその頃をなつかしく思い出しました。そんな朝でした。
主婦の生涯における大仕事は「子育て」「老親介護」そして「自分と伴走者の老いと死を受け入れる時」の3つでせう。

そして午後には、文豪「井上靖」の認知症の母上との最後の歳月を描いた映画を観ました。
正直に言って、前半は暗澹たる気持に陥って、映画館を出たくなりました。
志賀子(伊上家の長女)の老父の看護と死、老母の認知症の看護の困難に泣き出す姿。
桑子(伊上家の次女、自称古美術商)の物欲。
そこに伊上洪作(伊上家の長男=主人公)が幼い記憶の中の母親と、今ある母親との迷路をさぐるような会話のなかから、
光がさしてきて、絶望から一筋の道が見えてくる展開にやっと救われる。

「子供たちを同じ場所において過ごさせることは、もしもの時にはすべての子供を失う危険がはらむ。
しかし、分散させて生きていれば、誰かは助かる。そして生きていればいつかは会える日が来る。」
老いた母が大事に持っていたものは、息子が少年期に初めて書いた「詩」であった。暗唱すらできる老母であった。


《追記》

樹木希林、認知症の役は「やりたがる役者がいないので私に回ってくる(笑)」

Quill ~ Guide Dog

2012-05-03 16:59:04 | Movie
Quill ~ Guide Dog


本日も犬の映画♪

2004年3月13日に松竹系にて公開された。

監督:崔洋一
脚本:丸山昇一・中村義洋
音楽:栗コーダーカルテット
製作:松竹、テレビ東京、テレビ大阪、衛星劇場、日本出版販売
上映時間:100分

《キャスト》
渡辺満:小林薫
多和田悟:椎名桔平
仁井勇:香川照之
仁井三都子:寺島しのぶ
渡辺祺子:戸田恵子

「盲導犬クイール」

102 Dalmatians

2012-05-02 22:28:02 | Movie
102 Dalmatians


原題の「102 Dalmatians」は、2001年制作のアメリカ映画。『101』の続編。
「101」の時の子犬は親犬になっていた。アニメではなく実写映画である。
これだけでこの映画の成り立ちがいかに素敵なものかわかる。ダルメシアンの子犬102匹が登場するのだ♪
この子犬たちの応援団として、さらに別種の犬たちと鳥たちが参加する。
つまり「101」とは、1961年に製作されたウォルト・ディズニー・カンパニーのアニメ映画「101匹わんちゃん大行進」が母体。

監督:ケヴィン・リマ
原作:ドディー・スミス
原案&脚本:クリステン・バックリー ブライアン・リーガン ボブ・ツディカー ノニ・ホワイト
製作:エドワード・S・フェルドマン
音楽:デヴィッド・ニューマン
編集:グレゴリー・パーラー
配給:ブエナ・ビスタ
公開:アメリカ(2000年) 日本(2001年)


101匹のダルメシアンと毛皮マニアの クルエラ・デ・ヴィルの世紀の対決から3年。
小犬誘拐の罪で服役中だったクルエラが模範囚として出獄した。
刑務所内ですっかり愛犬家になったという彼女は、捨て犬シェルターを支援し、一躍動物愛護のシンボル的な存在となる。
だが、ロンドン塔の鐘の音がきっかけで、再び毛皮に執着する邪悪な欲望を目覚めさせたクルエラは、
フランス人デザイナーで闇毛皮商人のジャン=ピエール・ルペルと手を組み、
究極の毛皮コートを作るため、再びロンドン中のダルメシアンの小犬を狙い始める。
この危機を救えるのは、たった1匹、ブチなしのオッド・ボールだけ。
かくしてオッドは、クルエラに誘拐されパリの毛皮工場へ連れ去られてしまった101匹のダルメシアンを救出するため、列車に飛び乗る。
そして国境を越えた102匹の大脱走が始まる。