ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

百人一首我流解釈 14~15

2023-05-08 23:06:36 | Poem

14

陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに

乱れそめにし われならなくに   (河原左大臣 822~895)

「陸奥・みちのく」は現在の東北地方東部。「しのぶ・信夫」は福島県の旧郡名。今の福島市南部にあたる。「もぢずり」は信夫地方の独特の織り方で、乱れ模様のような織り方でないかと言われています。そのように心が乱れています、ということかな。

 

15

君がため春の野に出でて若菜つむ

わが衣手に 雪は降りつつ  (光考天皇 830~887)

 

まだ雪が微かに降る頃ですが、野に出て、せり、なずななどをつみます。

冬の間に乏しかった野菜を好んで食しましょう。