ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

百人一首我流解釈 8~10

2023-05-05 10:49:54 | Poem

わが庵(いほ)は都のたつみしかぞすむ

世をうぢ山と人はいふなり    (喜撰法師・生没年不詳)

喜撰法師は、平安時代の六歌仙の一人だが、確かな情報がない。

鴨長明「無名抄」には「宇治山に喜撰法師が住んだ跡がある。」と記されている。

「都」は京都のこと。「たつみ」は東南。「うぢ」は「「憂い」と「宇治」の掛詞。

 

花の色はうつりにけりないたづらに

我身世にふるながめせしまに    (小野小町・生没年不詳)

 

「小町」と言えば、美しい女性の代名詞ではないか?

その彼女にも、「老い」は訪れる。花が色あせてしまうように。

 

10

これやこの行くも帰るも別れては

知るも知らぬも逢坂の関     (蝉丸・生没年不詳)

 

「逢阪」と「大坂」。この二つは掛詞。逢坂の関は交通量が多く。沢山の人々が

行きかうところだった。