病人との暮らしでは、主な外出は病院、薬局、ついでにスーパーマーケット。
まぁ。コロナのために何れも時間のかかる外出はできないけれど。
その途中で見つけた秋の花たち。病院には必ず花壇があるの。
秋深し 隣りは何をするヒトぞ。・・・・・だったかしら?
我が家は病人との暮らし。そのうえコロナ。
どこにも出掛けられない。病院とマーケットだけ。
それでも季節はめぐる。
秋空。コスモス。
https://www.asahi.com/articles/ASNC63R19NC6UHBI01K.html
同じ表現でお返し アメリカ大統領選2020
三浦英之著『白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺』PV
人が過酷な状況を伝え記そうとするときに、人は冷静さを
自らに課すのだろうと、私自身は考えていたように思う。
どうやらそれだけではないと、読み進むうちに、自らの甘さに気付く。
まず、三浦氏がなさったことは、目前の過酷な事実に向き合いながら、
そこに向き合う様々な人々の姿を克明に記録することだったのではないか。
新聞記者の三浦氏は、新聞配達を手伝いながら、町長への取材、
被害者の方々の様々な状況把握。(これには、人間の様々な本質が表われる。)
町長は志半ばでお亡くなりになりました。
そして、最も過酷な事故を起こした「東京電力」の被災者への対応について。
巨大な組織の空回りの対策。国の救助、対策の遅さ。冷酷さ。
それらすべてが「人間」なのだろう。
「白い土地」とは、「地図上になにも描かれていない土地」ということだろう。
そこはすでに道も田畑も民家も学校もないということなのだろう。
そして、一面の緑であるが、それは健やかな緑ではない。
この途方に暮れる状況に、人々は賢明に生きようとしている。
三浦氏の賢明な記録が読者に届けられたのだということ。