eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

地絡事故のエクセル推定計算結果

2012年09月21日 | eつれづれ
完全地絡事故でのVo発生電圧とIo=合成電流、位相角度のエクセル計算(静電容量等は推定値)。当然、完全地絡事故では対地電圧は3810Vで、この時の位相角は35.9度となる様だ。
このIo=合成電流、Vo、位相角が正解だと方向性SOG制御装置は動作する。

もっとも、この位相角はIgr(対地抵抗分電流)とIc(対地静電容量成分電流)の角度だが...基準は零相電圧に対してとなる。


電力変電所側の保護継電器もOCR+DGRとも動作したのか...OCは動作したとの電力司令所の回答だったが...。この様な数値は特に何も成らないが地絡事故のイメージが感じれば良い。


過電流事故の顛末version1

2012年09月21日 | eつれづれ
小雨の早朝4時45分ごろ某、受託先より停電メール着信。方向性SOG制御装置の故障表示は過電流である。こりゃーマズイ...電力変電所も一旦トリップし付近一帯は全停電、再閉路は成功した様だ。

出入りの電気工事会社員2名で構内に6ヶ所ある配電柱を点検(目視及び変圧器内部点検)。
キュービクル3ヶ所も目視、変圧器内部点検実施。点検終了まで半日はかかった。



第1柱高圧ガス負荷開閉器はトリップ状態だったので切りヒモ引っ張ってもビクともしない。PGSも内部でやられた様だ。

第1柱高圧ガス負荷開閉器の上部を切断して内部状態を確認してみる。

方向性SOG制御装置の基板焼損痕跡、Zラップは破裂していた。

零相電圧検出器(ZPD)も焼損痕跡あり...高圧電流が零相電圧検出器(ZPD)配線を経由して方向性SOG制御装に入った様だ。これでも開放したので永久波及事故に至らず助かった。

電源100Vと大地間に入っているサージ素子もパンク、配線切断状態。

10月に受電予定の第1柱高圧気中負荷開閉器が2台、まだ手元にあったので直ぐ現場へ業者が運ぶ。後は電力配電線の指定切断業者とPGS上げ替えの配電工事会社の手配が待っている...もう6時間以上も停電しているが東日本大震災以降に簡易的な自家発電機設備があるので水ポンプと通信、パソコンだけは確保。
高圧の事故処理等は、理想的な事例、教科書通りになど逝くはずも無い...後は経験だけ。SOG制御装置の事故表示も過電流と地絡事故の同時は過電流OC表示が優先とあるが、これも信用してはイケナイ...その時の事故状況は誰も想定出来ない。これで無事、復旧メデタシとはならなかった落とし穴が待っていた?!続きはversion2にてUP予定。



市民参加の風力発電募集の現況

2012年09月19日 | eつれづれ
市民出資の風力発電も募集....エネルギーはタダでしかも補助金、売電保障有り。うまい話の様だが何せ自然相手の気ままな発電所...高所作業でのメンテもかかりそうだ。
お金有る方は自然エネルギー発電に貢献して下さい...発電の結果はシリマセンが。