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石の紙、ライメックス

2016年10月16日 | eつれづれ
山崎敦義社長の経歴
山崎敦義社長は、
◦岸和田市立久米田中学校卒業
◦20歳で、中古車販売業を起業
◦30代で、TBMを設立
これ以外の事は、どこにも乗っていなかったです。もしかしたら本当に最終学歴は、中卒かもしれません。
TBMを設立したきっかけ
山崎敦義社長がTBMを起こしたのは、海外で、100年かかって作っている石の建築物を見て、100年後も継承される人類の幸せに貢献できる事業を起こしたいと思ったのがきっかけの様です。
そして、目を付けたのは、台湾にあったストーンペーパーでした。
ストーンペーパーは、名前の通り、石から作られた紙です。
なぜ、目を付けたのかと言うと、
◦1トンの紙を作るために必要な水は、100トン
◦10分間に、地球上から無くなる森林は、野球場と同じ大きさ
◦プラスチックを作るのに必要な石油も限りが。
これらの事が分かったんです。
紙を作るためにこれほど多くの水と木が必要であることが、わかったためです。
水がないと言ってる人は、地球上には、何百万人もいますし、二酸化炭素が増えているとか、様々な問題が、紙を作ることで起きているのが、現状なんです。
しかも、ストーンペーパーの原料の石灰石は、世界中にありますし日本でも原料供給が100%、国内からまかなうことができるんです。
ストーンペーパーに出会った山崎敦義社長は、これだ!と思ったんじゃないでしょうか。
ストーンペーパーによって、現在の紙の生産を何パーセントかでも減らすことができれば、かなりの資源が確保されます。
そして、2008年11月に台湾製ストーンペーパーの輸入を始めます。
ただ、台湾製のストーンペーパーは、品質が安定していないために、厚さがバラバラだったようで、クレームが多かったと話されています。
そこで、元日本製紙の会長に相談されて自分で製造できないかと考え始めたんです。
そこから、事業がどんどん拡大していって、2011年8月に株式会社TBMを設立して、販売を始められました。
商品名も「LIMEX(ライメックス)」とつけて、拡販を始めます。
2013年2月、経済産業省より、イノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」として採択。
2015年2月、宮城県に白石工場完成。
2015年5月、2015年ミラノ国際博覧会開催 協賛企業としてLIMEX製品を提供。
2015年11月、Job Creation 2015(主催:新日本有限責任監査法人)にて「特別賞」を受賞。
2016年2月、Japan Venture Awards 2016(主催:独立行政法人中小企業基盤整備機構)にて「東日本大震災復興賞」を受賞。
2016年6月、LIMEX製品の名刺販売を本格的に開始。
このLIMEXの名刺は、1箱で10Lの水が節約できるようです。
この名刺はある意味公共事業の様なものなので役所関連はすべてこれに切り替えても良いような気がします。
製紙業関連の政治家とか他からも横やりが来るとは思いますが、その立場にいる人は、ちょっと考えてみてもイイかもしれません。
とりあえず、「カンブリア宮殿」を見て、どういうものか、確かめてみてください。
山崎敦義社長の成功した秘訣
山崎敦義社長が、成功した秘訣を、ちょっと考えてみました。
もしかしたら、山崎敦義社長は、他人を巻き込む力がものすごいのではないかと思います。
人間力が高いということです。
というのはHPを見てもらえればわかりますが、役員に名を連ねている人達の顔ぶれが凄いんです。
◦元日本製紙株式会社専務取締役
◦京セラから独立したデジタルクリエイター
◦ヤフー執行役員
◦法務副大臣
◦元丸紅株式会社取締役
◦日本総合研究所会長
◦元花王取締役
◦元株式会社タニタ取締役社長
などです。
他にも、能力のある人が沢山名を連ねていました。
簡単に言えば、石から作られた紙を売るだけなんですが、これだけの人が集まるって言うのは、凄いことだと思います。
将来性もあることは確かですが、その根本にあるのは、山崎敦義社長の人間力なのではないでしょうか。

将来はパルプでなく石の紙となるのか...宮城の工場は20億円かけて稼働している話で木々の無い中東、他世界各国へ工場をつくる商談中とか...何せガソリンより高い水もイラナイ。
肩書きなど要らないアイデアで勝負、既に世界中に特許を取得、ノーベル賞ものか...すごい事になった様だ。



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