eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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養生外し感電死亡事故

2012年07月23日 | eつれづれ
高圧ケーブルの端末部は絶縁シートと絶縁(養生)ネットで養生したにも、かかわらず養生ネットを外して壁のモルタル塗り...写真では絶縁シートの掛け方が悪いのでは...全部の碍子にもスッポリ絶縁ゴムシートかける??PASは感電した地絡電流で検知して動作するものなのでエクセルではIgr(対地抵抗分電流)のみで7620mA(7.6A.人体抵抗500Ωとして)も流れたのでは0.2秒で開放でも無理だった様だ。もっともPAS自体、対地電圧高く感電保護は感度0.2Aではダメ、運良くPAS開放して助かるにしても体に流れる電流の大きさが生死を決めるが汗で抵抗が低く条件が悪かった。漏電ブレーカの15.30mA感度の場合は感電保護が目的だがPAS動作には、低圧のB種接地と異なり高圧非接地でもあり多くの地絡電流検出が必要との事か。体、乾燥状態の場合、一般的に2kΩの人体抵抗(1.9A流れる)となるが、これでも助かるのかは時の運しかない。エネルギー29kWは膨大な数値だが電撃ショックで転落死亡も考えられる。




PASは瞬時に開放したので配電変電所側では軽故障の表示が出ただけなのか??。完全地絡事故での対地電圧は3,810Vまで上昇するが地絡抵抗500Ω(仮定の人体抵抗値)の場合、2,400V
となっている様だ。こちらは配電線のIc(対地静電容量成分)電流が大きい。


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