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日本には沖縄ほか、沢山の基地があるが...

2015年05月22日 | eつれづれ

例えば、「在日米軍基地の7割超が沖縄に集中していることは、対中国の軍事戦略上、リスクになりつつあるとの見方を示した」という部分です。
これまでも繰り返し述べてきたように、日本列島に展開している83カ所の米軍基地は米国にとって2つとない戦略的根拠地を形成しており、出撃機能だけでなく、ロジスティクス(補給・兵站)と情報(インテリジェンス)の機能が米国本土のレベルに維持されているのです。そして、人間の身体にたとえれば沖縄に置かれた米軍基地は強力な筋肉の性格なのに対して、本州、九州に置かれているのは頭脳、心臓、肝臓、中枢神経といった機能です。
沖縄に置かれた出撃機能に対するリスクを否定するつもりはありませんが、それを標的として中国が軍事力行使の誘惑に駆られることはあり得ないのです。
企業にたとえれば、ほかの同盟国が支店か営業所なのに対して、日本に置かれているのは本社機能です。だから「戦略的根拠地」と表現し、米国は旧ソ連、中国、北朝鮮に対して「日本列島に対する攻撃は米本土に対する攻撃とみなす」と表明してきました。日本列島に手を出すと、核兵器で反撃するとほのめかしていた時代もあったほどです。
いかに弾道ミサイルの射程圏内に収めようとも、中国が沖縄の米軍基地を攻撃するのは、米国との全面戦争を覚悟した場合に限られ、それが現実のものとなる可能性は少ないことはいうまでもありません。
また、「在日米軍基地の7割超が沖縄に集中している」という言い方は間違いです。
「在日米軍基地の面積の7割が」というのが正確な表現で、それはハンセン、シュワブなどの広大な海兵隊基地と演習場が置かれている結果なのです。いかにも主要な米軍基地の機能の7割もが沖縄に集中しているような言い方は、日本のマスコミが好んで使ってきた誤った表現なのです。
このように、ナイ氏の言説は戦略的根拠地・日本列島に展開する米軍基地の実態を把握しておらず、「在日米軍基地の7割超が沖縄に集中している」という表現も、日本のマスコミの言い方に乗っかっている面があることを知る必要があるのです。
朝日新聞は、そのナイ氏を「対日政策に詳しい」としていますが、まるで軍事専門家のような扱いです。これでは誤解を増幅するだけです。
このインタビューには、朝日新聞の記者が疑問を呈したり、突っ込んだ質問を試みた形跡も見られません。ナイ氏の語ったことをコンパクトにまとめただけというのは酷かも知れませんが、そう言わざるを得ない内容です。
かくして、ナイ氏に代表される米国専門家の言説が権威を持ち、一人歩きし、日米の世論を形成していく…。この問題でも、ジャーナリズムの責任は重いと言わざるを得ません。


他国の攻撃が全く無い前提の戯れ言なのか...上から目線とか言葉遊びだけでは。何だかんだ逝っても数千億円の補助金だけは拒否しません、都合の良い主張だけの感じだが4000年中国属国OKの覚悟はあるのか??。



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