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時速162キロ→1000キロへ猛禽ラプターF-22

2015年10月20日 | eつれづれ
時速162キロのラプター…1000キロに瞬間加速「科学に逆らう戦闘機」
世界最強の戦闘機と呼び名の高いF-22「ラプター」が19日、ソウル空港上空に姿を現した。20日に開幕する「ソウル国際航空宇宙・防衛産業展示会(ソウル ADEX2015)」を控えて行ったメディアデー(マスコミを対象にした公開行事)だった。韓米合同演習の際に来たことはあるが、民間人を対象に韓国でデモンストレーション飛行を見せたのは初めてだ。
主催側はラプターの飛行を1時間前まで確定することができなかった。気象状況が良くなかったからだ。しかし、「いつでもどこでも、いかなる環境でも空中優勢を達成する戦闘機」という司会者の説明が終わる前に、ラプターは300メートルの滑走路を駆け抜け垂直上昇した。15分間の機動デモンストレーションでラプターは地上数十メートル上に低く飛んで機首を左右と変えながら突然機体を横にする「ホバーピッチ」と、空中で水平に回転させながら起動する「パドルターン」で体をほぐした。
それが始まりだった。機首を30度程度浮かせた姿勢で時速162キロの低速機動で飛んでいたかと思ったら、一瞬で時速1000キロ以上を突破した。また、空中から垂直に落下して突然水平に切り替えて速度を出した。その場で360度回転する「ショー」も見せた。
2007年F-15C戦闘機との模擬戦闘で144機を墜落させる間、ただの1機も被害を受けなかった理由を性能で示した。ある予備役空軍准将は「航空機は一定の速度以下に落ちると失速をするため墜落するのだが、(ラプターは)科学の原理に逆らう戦闘機」と話した。1400時間の総飛行時間のうち、F-22だけで700時間を操縦したジョン・カミングス少佐はデモ飛行を終えた後「韓国空軍との関係を一層強化させることを大切にしてきた」とし「(韓国が購入を決めた)F35とF-22はともにステルス機能を備えていて、5世代なのでほぼ同じ戦術を駆使する」と説明した。F-22は8個のミサイルを機体中に隠し、1秒当たり100余発を発射できる20ミリ機関砲を搭載している。今回韓国に来たF-22はデモ飛行のみで武器は装着していない。

エンジンはプラット・アンド・ホイットニー社のF119-PW-100を2基搭載する。ミリタリー出力でのスーパークルーズ能力を実現するため、従来の低バイパスターボファンエンジンよりも更にバイパス比を小さくしているとされる。アフターバーナー使用時の最大推力は35,000lb(155.7kN)とされるが不使用時の最大推力であるミリタリー最大推力は未公開である。
スーパークルーズについては、アフターバーナーの使用なしで最大巡航速度マッハ1.58となっている。ただし、マッハ1.7まで到達したという発表もある。短時間で大量に燃料を消費するアフターバーナーを使用しないスーパークルーズには、従来の戦闘機以上に高機動運動を長時間にわたって行うことが可能であるとともに赤外線放出量を抑えて赤外線誘導型の敵ミサイルからの追尾を避ける効果もある。
常用高度4万フィートでのスーパークルーズという、方向舵や昇降舵など空気力学的機体制御の効果の低い超音速域や大気密度の低い高高度飛行時において運動性を確保することを目的としてF-15 S/MTDの実験で開発された上下方向に20度まで推力軸を傾けることができる二次元式の推力偏向(TV)ノズルを採用している。これは速度や主翼の迎え角とは関係なく機体のピッチング(上下方向)制御を可能とするものであり、低速または大迎え角での飛行時では水平安定板(昇降舵)の効きが低下するため、その際のピッチ操縦において使用される。TV排気ノズルを低速度・低高度域でも積極的に使用して機動性向上を目指しているロシア製戦闘機とは主目的が異なるため、複雑な作動をするロシア製TVノズルと異なり非常にシンプル機構となっている。ノズル自体は、耐熱セラミックとマトリックス製の電波吸収材が使用されおり、形状も平板にして、エンジンからの排気ガスを素早く拡散できるようにしている。通常はフライ・バイ・ワイヤの操縦ソフトウェアに組込まれておりパイロットは推力偏向のための特別な操作を行う必要はない。そのため遷音速域でもF-15を上回る旋回性能を発揮しパイロットの技量に頼らず高い格闘戦性能を誇る。



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