eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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裁判所も判断等、不可能

2011年04月24日 | eつれづれ
1973年の四国電力伊方原発を皮切りに20ヶ所(うち2ヶ所は建設中)55基の原発について、ほぼ全地域で建設や運転差し止め提訴が起こされたが原告の勝訴はたった2回だけ(その2回も最高裁で敗訴確定)。なぜ警告が現実となるまで訴えは省みられなかったか。
「敗訴には全て同じ論拠がある」専門技術的裁量論といい専門的な科学知識を持っていない裁判官は提訴された事実を一から審査するわけで無く専門家が合理的推論を経てOK出していれば、その判断を尊重すると言うもので国による安全審査は、主に単一故障指針に基づいており、一つの故障に何段階ものセーフ機能をつける。ところがこの方式では複数の故障が同時並行に起こる可能性は想定しないで良いことになっている。
地震、津波が起きればそれではひとたまりもない。いくらそう主張しても国や電力会社は「何千年に1回の確率など考慮しようが無い」とはねつけ裁判所もそれを「安全審査が不合理とまではいえない」と今まで追認してきた。科学的知識を持った学者、先生、国、代議士みんな電力より研究費、お金もらっているのもウソでは無い話の様だ又、原発立地県にも多額の補助金。今、生きている我々は運悪く千年に1回に当たり、津波に流され犠牲となった人々、放射能汚染で避難した人々も、これでは全く浮かばれない。自民の河野太郎は積極的に原発建設反対を言っていたが仲間からも無視され質問も出来なかったそうだ。
せめて中立的立場の地震学者も入れて建設GOの答申すれば...いままでも発言したがダメか。
とにかく原発は冷却するための水(海水)を多量に必要とするが日本には大河が無いので海のそばに作るほかない。他国はともかく地震国の日本だけは原発を作ってはいけなかった。
結局、1ヶ所のトラブルでも困難なのに同時、並行して4基のトラブル処理をこなす事など、何から手をつけて良いのか現場作業は机の論理は役にたたず状態、以前のブログにも載せたが残念ながら行くところまで行く...そして懸命の困難な作業を見守るしか無く時間との戦いだ。原子炉は5重の守りで完璧、放射能漏れなど起こる訳がない...今となっては、ウソ八百の戯れ言、もう誰も電力、国の言うことなど信用しない現実となった。
原発ルネッサンス学者、先生どこのどいつだ、土台、多額の研究費を頂いている手前、不利になる様な事は自らの首を絞める事...大学の講義もトホホ...されど原発か。




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