eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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VT.LA内蔵PASの耐圧試験においてVT焼損、知らずにPAS投入して波及事故...。

2024年02月29日 | eつれづれ

 

よく出てくる見本的なVT焼損波及事故?。

波及事故例は、このことを言っているのか...。

メーカーもやむを得ない場合、以外しないことと取説に記載している。

今のVT容量は25VA程度でSOG制御装置電源だけ供給すれば良いので小さい...105V/238mA程度。

これに比べて耐圧トランスより流れる高圧ケーブルの静電容量の充電電流は、かなり大きい事例の様だ。

これは技術者としては常識なので啓蒙のため...。

対策も額面とおりと...。

① PASの耐圧試験とSOG制御装置試験は装柱前に実施しておく。

② 柱側の高圧ケーブルは開放、受電設備機器の耐圧試験は耐圧トランスの

  容量に問題なければ一括でもOK。

③ 高圧ケーブルの対地静電容量を介して流れる充電電流もVTに流れる電流も     

  同じなので、大きな静電容量電流を流してしまえば直ぐレアショートす

  る。VT一次側にはヒューズはないので過電流は直ぐ焼損する。

④ 業者に高圧ケーブルの1次側は開放しておく様に指示しておく。

  接続なっていた場合は、一旦切り離ししてもらう事。

⑤ 文中にPAS交換が完了し絶縁耐圧試験を実施。

  そもそも、試験のやり方は色々あると思うが...柱に上がってからの

  耐圧試験は何のため...意味がワカラン。

  最終確認は全て接続終わってから1000V高圧絶縁抵抗測定で済ませる。

⑥ VTのみならず他のリスクを考えて耐圧試験を行う。

⑦ ベテラン技術者の指導をうけ1人作業はしない。

耐圧試験時の二次側充電電流mA値とリアクトルmA、静電容量mAが、どの様な構成となっているのかを考えて勉強する。

額面通りに捉えれば、絵に書いた様な波及事故例だが...。

関東エリアの柱上PAS等の耐圧試験方法は、これが標準指導対策なのか。

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