eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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漏電(漏洩電流)ついでに

2010年08月27日 | eつれづれ
11日の豪雨で24時間絶縁監視装置より漏電(漏洩電流)メール着信...ほどなく某、受託先より電話あり...室内に雨が入り配管を伝いスイッチBOXよりバチバチ、煙も出てきたので元スイッチを切った話し。とりあえず使用していない機械なので点検時にでも電源開放してくれとの依頼。
焼けただれたスイッチ内部。

この時にオムロンM2M絶縁監視装置(SW150LF)より着信した漏電(漏洩電流)は518mAの表示。

それでは200Vの漏電(漏洩電流)で500mA流れた...500mAにするには、その時の絶縁抵抗値は400Ω、静電容量は殆ど無しの、これは1000PFと仮定エクセル入力。
発熱電力は100Wとなり力率はIgr(対地抵抗分電流)分だけなので当然100となる。但し静電容量をμF単位に大きくしてもIc電流は電力を持たないので発熱、焼損はしない。
Igr(対地抵抗分電流)+Ic(対地静電容量成分電流)の合成電流は増加するが真の発生電力にはならない。
今の24時間絶縁監視装置は漏電している電流表示もメールで着信するので簡単に、このような検証も可能となった。そしてリアルタイムに漏電状態を把握出来る。但し1000mA以上の漏電メール着信は零相変流器(ZCT)が飽和している状態なのでmA値は信用ならず...継続した場合は直ぐ現場へ向かった方が良い...実際数10A漏電している可能性有り。こんなのでも取りあえず、いながらの情報はとれるので便利だ。
今時、これも無しの保安管理はメクラ管理と言われる由縁であるがマァ神様的、経験管理なので、これ以上の五感六巻ヘボ巻はやっていると思われるが...。←勝手に解釈しました??。
補足:
このケースは変圧器以降、刃形スイッチだけの古いキュービクル設備なので判明可能なのだが漏電ブレーカが付いているとメール着信も無し(3秒漏電の継続条件付けている)。
確認出来たのは、ある意味でラッキーとも言える。
例、0.01μFの静電容量でもIc電流は0.62mAとごく僅か。この時、位相角θ=0.07と少し角度がついてくる。グラフは静電容量に流れる電流は周波数の増加に伴って増える事が判るがIgr(対地抵抗分電流)は変化しない。

参考にもならない適当にブログUPする土方電気ヤでした。


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