eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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漏電ついでに接地相漏電...

2010年08月28日 | eつれづれ
漏電は決まって+相だけが漏電する訳で無い。接地相が配線途中例で漏電した場合、その時の負荷電流大きさ他、B、D種接地抵抗値、漏電点までの電線抵抗も絡んで来る。
つまり負荷電流の大小により漏電警報器のブザーが鳴ったり鳴らなかったり始める。
B種接地線に還流する漏電(漏洩電流)電流が当然の如く変化する。
これは、技術者にとっても時々、ブザー鳴動...中々原因も掴めず探求に苦労する様だ。
下のエクセルは負荷電流25Aが流れた場合(例:高速カッター+他の設備等)漏電警報器150mA設定(150の70%で動作)漏電(漏洩電流)Igr=119mAで鳴動する。

負荷電流15Aとなった場合は漏電(漏洩電流)Igr=71mAとなり鳴動しない

これもキュービクルより刃形スイッチで末端まで漏電ブレーカが付いていない受託先の例だが、この様な計算可能な理想的??な設備は、もう無いかも知れない。
これは、某先輩が原因発見後キュービクルのB,D接地抵抗測定、電線径と漏電点までの距離を計り電線抵抗を割り出し、負荷電流が幾らになると漏電警報器が鳴動するのかを検証したもので、ほぼ計算値と一致した話しだった。
漏電ブレーカが付いていれば直ぐ判るが、ハイ治りましたで終わり、中々計算して原因の検証までは行かない現実。低圧漏電もこうなってくると以外と奥が深く、動力漏電で電灯ELBトリップとか他、色々あります。さらに進めば余りB種接地抵抗値が低い程と感電した時の電圧が大きくなり危険度が増す...オソマツでした。
補足:
本エクセルは先輩の話を聞いて当方が適当に作ったもので...計算値と合ってはいる...。某、先輩いまは、御年88歳を迎えて既に電気技術者を廃業した。
あんなこんなで回路に漏電ブレーカをつけて、いれば特に悩む事も無い話しなのだが。これは同じ内容で以前もブログUPしている内容です。





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