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位相特性試験をパソコンとエクセル計算で確認してみる

2017年10月31日 | eつれづれ

方向性SOG制御装置試験と電力モニタで位相特性試験の検証をパソコン画面とエクセル計算でやってみる。

試験器より零相電圧200.51V印加し零相電流0.26A(Io整定0.2Aの130%)を流す。
この時の力率は0.30の表示。

この数値をエクセルに入力し、またパソコン画面力率0.3の表示。
この時の力率(deg)は計算上72.5となっているが実際の試験器メーター指示は下記の通りで一致している。


今度は零相電流3Aで確認してみる。

試験器より零相電圧200.52V印加し零相電流3.09Aを流す。
この時のパソコン力率は0.40の表示。

この数値をエクセルに入力し、また力率は0.4として入力する。
この時の力率(deg)は計算上66.4となっているが実際の試験器メーター指示は下記の通りで一致している。
単相電力変換器とパソコンはRS485通信-USBで接続されスキャンしてデータを取り込んでいるので個々の表示には若干の遅れで表示される。

VT内蔵PASの位相特性試験他はSOG制御装置P1.P2電源より取った場合、試験器電源より大きな負担がかかる事が判る...これは絶対にやらない。
VT高圧ヒューズが無いので過電流にてPAS内で相間短絡爆発、波及事故となる。
近くに100Vがあるからと逝って安易に取り出しはしない事、素人電気管理技術者は要注意。
VT内蔵PASの場合は別途、インバータ発電機9A等の外部電源を用い試験器電源を供給する事。
△●△
ネットよりコピー...degは英語の「degree」の頭文字をとったもので度数法で角度の表すときの単位を示します。
radは「radian」の頭文字をとったもので弧度法で角度を表す時の単位を示します。
度数法は円を360等分したものを1度(1°=1 deg)とします。
弧度法は角度を円弧の長さで測るもので弧の長さが半径と等しいとき1radとしています。
従って360[deg]=2π[rad] となる訳です。
(VT.LA内蔵PAS)のVTとLAの実物見本...7.2kV.400A本体に入っているもの。

モールドPTで6kV側ヒューズは無し...だからコイル焼損して相間ショートPAS爆発する→付近一帯波及事故となる。

定格負担は25VA程度なのでSOG制御装置電子基板の供給だけの容量。上の試験でも判る様に0.26A程度でも定格VAの2倍の負荷がかかるのでPTとしては厳しくなるので絶対に禁止となる。さらに+αとして試験器本来の負担もある。
LA避雷器もコンパクトにPAS内蔵している...こちらも当然の事ながらヒューズ無し。
柱上についている外付け避雷器1次側プライマリーカットアウトスイッチ(PCS)のヒューズは素通しでヒューズはついていない理由は落雷等で切れたら避雷器本来の意味をなさない。

避雷器銘板。

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