eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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3つの絶縁試験をヒマだったのでやる

2012年02月09日 | eつれづれ
冠雪の除去は雪降り、現場が遠い事もあり業者にPAS開放、安全作業徹底を指示しお任せ。
17日、受電の某、事業所の第1柱高圧気中負荷開閉器(VT.LA内蔵PAS)の耐圧試験を実施する。時間があったのでAC、DC耐圧試験と直流絶縁診断を行った。何れも電圧10,350V.10分間印加した。PASの耐圧試験に関して3項目の数値が出たので色々、エクセルに入力出来る様だ。

上はAC耐圧試験風景。(二次側充電電流測定)

上は直流耐圧試験風景。(漏れ電流μA値測定)

上は直流絶縁診断風景。(絶縁抵抗GΩ値測定)

上は方向性SOG制御装置試験。

10,350V印加した直流絶縁診断での絶縁抵抗値は25G(ギガ)Ω、又、10,350V印加したAC耐圧試験時の二次側充電電流は4mA流れた...同じく直流耐圧試験10,350V印加時の漏洩電流値は0.36μA(エクセルではIr=0.000414mA→0.414μAで近傍で一致なのか??)。
3種類の試験データによる数値での検証は無事かかればOK程度の根拠??より良さそうだ。
ウソかマコトか3種類の装置(AC.DC耐圧試験)で確認した針金電気ヤでした。
高圧機器が耐える意味は下図の如く...。

eq...これによるとAC耐圧試験の二次側充電電流は4mA、直流耐圧試験の漏洩電流は0.36μA、直流絶縁診断は25GΩとなった。オリジナルtanδ値エクセルに個々の数値を入力、計算させてみるとAC耐圧試験の二次側充電電流は4mAのメーター指示でエクセルではIc(対地静電容量成分電流)Ic=4.03mA。この時のIgr(対地抵抗分電流)は0.000414mA→0.414μAとなっている。この数値は直流耐圧試験の0.36μAとほぼ近傍で一致しているでは無いか。電圧はAC.DCとも10,350or10,500Vを印加した。(この差はホンノ数ミリAなので無視)AC耐圧試験では殆ど交流透過の二次側充電電流(Ic(対地静電容量成分電流))の数値しか判らないがIgr(対地抵抗分電流)は、絶縁抵抗測定値が判ればエクセル計算でも当然、判明する。よって直流耐圧試験のμA値はAC耐圧試験+直流絶縁診断の数値をtanδ値エクセルに入力すれば、より明確にわかる様だ。オソマツclap



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