eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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接地線忘れの波及事故

2014年11月05日 | eつれづれ
定期点検に合わせてPAS交換、柱周り等の並行した工事...短絡接地取付を忘れて短絡、波及事故の事例だが、そもそもの間違いは外線工事屋は自分で短絡接地をしなければならないので定期点検のキュービクル受電設備側は、作業員保護のためDS以降、もしくはVCB(真空遮断器)の一次、二次側に取り付ける...接地線は出来れば扉を跨いで絶対、接地外さなければ閉まらない様にしておく。機器など、金さえ出せば幾らでも買えるが、感電死亡させたら遺族より、幾ら懇願され帰してと言われてもドウニモならない。ここは基本的に人間感電保護での短絡接地取付である。

電源側より充電されるのが怖いなら写真の様にDS一次側にフック式検電棒、活線接近警報器などセットしておけば万一、充電されても短絡爆発などせず、ピーピーと鳴動して直ぐ判る。まず自分の担当持ち場だけ安全確認し、そして最終的に業者責任者と全体の状態の確認を実施すべし。(忘れ物無いのか...この例は、トンでもない忘れ物をしたが)