両忘(りょうぼう)。両方を忘れること。
たとえば、好き・嫌い、善悪、是か非か、苦楽、生死、白か黒か、
幸不幸、美醜、真偽、貧富、喜び・悲しみ・・・。
どちらかに執着したり、強く心に意識すると息苦しくなることも。
正しいことが全てじゃないって思う。
世の中の出来事は、全てが白黒で解決できるものではなく、
お互いが主張を通していては、解決も得られなかったり。
最近の社会の不条理には、疑問や憤りを感じずにはいられないけれど、
せめて日常の生活では、あいまいで中途半端と思えるこの「両忘」の
心を持てたら、がんじがらめの価値観から解放されて楽になるのでは・・なんて。
人と人との間では「ま、どっちだっていいんじゃないかな」っていう穏やかで
呑気な心を持てたらなぁ・・って願望です。
色でいうと生成色。
白ほど反射せず、黒ほど拒絶せず、赤ほど主張せず。
今は個性の時代だ、個人主義の時代だとも言われていますが、
だからと言って、個人の主張ばかりを通すと、最後には誰もしあわせに
なれない気がします。
両方を忘れるっていう意味は、持っているものを失うのではなく、
大事なものを見つけられるってことなのかもしれませんね。
答えはきっとひとつじゃなくて。
中道を生く、それでいいんですよね、きっと。
ちゃんとうまく出来てる人間の機能をずっと信頼していきたいものです。が、それも忘れちゃうときがあるのもまた人間ですね。おもしろいですよねホント。それがあるから、また起伏も出来て。ちゃんとうまいことなってるなー人間....(笑)
「両忘」の字に、何かそういう人間の持つどうしようもないおかしみへの愛情ある眼差しを感じました。あったかいです。
いつも熱いメッセージありがとうございます。
HP拝見しました 絵も描いてらっしゃるんですね。明るい色がたくさんいもむしのふわりには、優しさの中に強さを感じました。素敵ですね。
またゆっくり拝見します
ものや人へのあったかくてやさしい眼差しをいつも感じます。
なにげないまつこさんからの感想で、私自身気づかなかったことを教えてもらうこと、たくさんです
人って、どうしようもないところがいとおしいって思えたら、今よりやさしい気持ちになれるような気がします。
忘れた方がいいのに忘れられない、どうしようもない自分も含めて・・