「洗心」 (半紙)
禅語の洗心(せんしん)。心の塵を洗い落とすこと。
先日母に付き添った病院の待合室で、私と同じ年頃の女性が母親らしき方に
延々と小言を言っていらして。
どうやら息子さん一家と同居していらして、それなのにお嫁さんが
今の状態になるまで気づいてくれなかったことに対して、
もっと自分の主張をしないとだめでしょ、と。
ご高齢のお母さまは、うんうんと頷くだけでことばはなく。
他人事だと、どちらの気持ちもわかるなぁ・・と思いつつ、
小言を言うその光景は他人事とは思えなかったりして
おそらく親にはいつまでも元気でいて欲しいと思う甘えから、
年を重ねてひとつふたつ、できなくなってきたことを
認めたくないというか、それでつい、小言をひとつふたつみっつ・・。
そんな日は、禅語の本を開くのでして
というところでの、洗心。
はて、どうやって塵を洗い落とすのかいな、とも思うけど。
なんとはなしに、学生時代からその時の思いを書き留めてきたノートを開くと
そこには懐かしい自分がいて。
家族として共に過ごして来た時間の中には、
いいことも悪いことも、嬉しいことも悔しいこともあれこれ思い出にあり
その「時間」は、人生の一番の財産なのかも、とふと
そう思うと、なんだか反対な気もするけれど、
心の塵は塵のままにして、歩いて行ってもいいような気がしてきます
あ、「時間」は塵じゃないけどね。
塵も積もれば・・ってことばもあるわけだし
禅語の洗心(せんしん)。心の塵を洗い落とすこと。
先日母に付き添った病院の待合室で、私と同じ年頃の女性が母親らしき方に
延々と小言を言っていらして。
どうやら息子さん一家と同居していらして、それなのにお嫁さんが
今の状態になるまで気づいてくれなかったことに対して、
もっと自分の主張をしないとだめでしょ、と。
ご高齢のお母さまは、うんうんと頷くだけでことばはなく。
他人事だと、どちらの気持ちもわかるなぁ・・と思いつつ、
小言を言うその光景は他人事とは思えなかったりして
おそらく親にはいつまでも元気でいて欲しいと思う甘えから、
年を重ねてひとつふたつ、できなくなってきたことを
認めたくないというか、それでつい、小言をひとつふたつみっつ・・。
そんな日は、禅語の本を開くのでして
というところでの、洗心。
はて、どうやって塵を洗い落とすのかいな、とも思うけど。
なんとはなしに、学生時代からその時の思いを書き留めてきたノートを開くと
そこには懐かしい自分がいて。
家族として共に過ごして来た時間の中には、
いいことも悪いことも、嬉しいことも悔しいこともあれこれ思い出にあり
その「時間」は、人生の一番の財産なのかも、とふと
そう思うと、なんだか反対な気もするけれど、
心の塵は塵のままにして、歩いて行ってもいいような気がしてきます
あ、「時間」は塵じゃないけどね。
塵も積もれば・・ってことばもあるわけだし