今日2月3日は、節分。
今夜は皆さま、やっぱり恵方巻きですかえ?
関東でもいつからか、新しい行事のひとつになりつつあるようですね
さてと。
ここのところ立て込んでいて、ブログも久々の更新です
先日、横浜「外交官の家での和のしつらえ」に参加させて頂いたことで
新たなご縁を頂きまして。
そこでお目にかかった横浜市竹之丸地区センターの山口容子さんに
お誘いを頂き、和の模様講座「節分」についての講義と室礼」
という講座で、私も急遽、書で参加させて頂きました。
初めの1時間は、図案塾講師 山口貴実代さんによる、節分に関するお話。
鬼に関するお話や行事の由来など、興味深いお話に、
20名の参加者の方々は、皆さま熱心にメモを取られていて。
そのあと30分ほど、私は「鬼」「福」「笑」の文字を
いつものように書いて書いて書いて・・・
「どんな鬼がいいですか?」
「・・・・・」
「たとえば、たくましい鬼とか、やさしい鬼とか」
「あ、そういうことね、じゃあセクシーな鬼」
「セ・・セクシーな鬼ですか」
とか言いながら、鬼鬼鬼・・
節分の時、柊を飾るのは尖ったもので、鬼を撃退する意味があるそうで、
柊がない場合は何か角のあるものを~というお話が聞こえたので
三角の紙に書いてみたり。
鬼って文字は、意外と遊びやすいのでして。
それはきっと、色んな鬼の姿をイメージしやすいからかも
「そんな風に書いてもいいのね」
「これだったら楽しそう」
「私でも書けるかしら」
そんな嬉しいお声が聞こえてきて、初めは緊張ぎみでしたが
途中からはいつもの、ベンベン!ひゅーってなかけ声とともに
たくさんの鬼さんをば。
それにしても、私の机まわりはいつもこんな散らかってるのね~と
写真を見ながら反省
これはパルプ紙のコースターに書いた「鬼」「福」
書き出すと止まらなくなるけど、ここで10分の休憩を~の声で
墨だらけの手を洗いに。
そしてそして、私も楽しみにしていた、食空間コーディネーターの
為谷一重さんによる和のしつらえ~。
おもてなしのテーブルコーディネートです。
絹のような長い布に、勢いよく書かれた墨の線は為谷さんによるもの。
それをテーブルの真ん中に敷き、200年も前のだという重箱や
小さな黒い箱には、節分の金棒にちなんで太目のかりんとう。
そこに金粉をかけると、ちょっとおしゃれ~
そのかりんとうの箱の上に、「福」を蓋の代わりに置いたり。
格調高い空間に、私の「鬼」は道場破りのようでもあるけど。
紙ナフキンにはお多福の絵、為谷さんが作られたというお多福も。
こちらは1匹づつきれいな姿のイワシさんをPPに入れて
赤い紙と生成りの紙をのしのようにしつられて。
これも全て、為谷さんの手作業。
右下のは兜のように折られた半紙の中には、お豆さんが。
格調高い中に、ちょこんと福助さん。
こういうほっとするものがさりげなく、あるのもいいですね。
なんでもない板を黒く塗り、1枚の葉を置いて
そこにちいさな和菓子を乗せたり、豆も小さなガラス容器に入れると
なんだかかわいいですね。
で、一番最初の写真は、一人前のしつらえの図。
黒塗りの正方形のお盆のようなものは、100均だそうです。
赤いフェルトと半紙を敷いて、豆茶、イワシ、和菓子、かりんとう、お豆&鬼。
はてさて、この鬼は、退散を余儀なくされたのか
一緒におもてなしを頂いて帰ったのか
おもてなしとは、こういう小さいことや見えないところで
ようこそお越し下さいました、の気持ちを込める作業なんだなぁと。
最近バタバタしっぱなしの自分に反省しつつ、
少し心が豊かになったような気がしました。
以前は実家も私もイベント好きで、行事ごとに家に人を呼んでは
わいわいやっていましたが、最近はとんとご無沙汰・・・
大がかりではなくても、友人と楽しいひと時を共有できる喜びを
また近いうち、始められたらなぁと思っています。
我が家ではいつも、福は内、鬼も内 です。
鬼がいないと福にも気づかないこともあるような。
世の中、美しいもの、正しいもの、強いものを求めがちだけど、
生きてる間には、その逆もたくさん。
ずるいもの、情けないもの、どうしようもないものも
同じように、見たり、聞いたり、愛したりしたいものです
最後に、「福」
福は隠れたところから、見守っていますよ~っていうイメージで書きました。
どないでっしゃろ。
おまけのこれは、節分がテーマだった絵手紙教室で書いた1枚。
福と鬼が共存している、というより、鬼が福に蹴られてる?
教室の皆さまの作品はまた後日にでも。
ではでは皆さま、今年の恵方は、西南西だそうですよ~
恵方:十干(じっかん)により、その年の幸運を招く方角のこと。