べるぎぃ*さばく

兵庫→京都→兵庫→東京→ベルギーへお引越ししました。
日々のちょっとした出来事をつづってます*

幻のベルギービール * ウエストフレテレンを飲みに行く

2013年07月13日 | * たび(ベルギー) *



とってもお天気の良い週末!


めずらしく何も予定を入れていなかったので旦那さまの大好きな
「ベルギービールの醸造所へ行ってみない?」と誘ってみました。


それも幻のビールと言われているWestvleteren(ウエストフレテレン)を
作っているSint Sixtus(シント・シクスタス修道院)の名前を出してみると・・・。


幻のビールの存在を思い出したようで嬉しそうに醸造所の場所を確認していました(笑)



ベルギーにはトラピストビールと呼ばれる
トラピスト修道院で修道士によって作られるビールが6つあります。



上のベルギー王国の地図で見ると時計回りに
Achel(アッヘル):Achelse Kluis
L'abbaye Sint-Benedictus:ベネジクトゥス修道院


Rochefort(ロシュフォール)
L'abbaye de Notre-Dame de St.Remy:サン・レミ修道院


 Orval(オルヴァル)
L'abbaye Notre-Dame d'Orval:オルヴァル修道院


Chimay(シメイ)
L'abbaye Nore-Dame de Scourmont:スクールモン修道院


Westvleteren(ウエストフレテレン)
L'abaaye Sint-Sixtus:シント・シクスタス修道院



 Westmalle(ウエストマーレ)
Trappist Westmalle:ウェストマーレ修道院



ウエストフレテレンはこの6つのトラピストビールの中で
もっとも手に入れることが難しく、とても希少価値があるため
幻のビールと呼ばれているとか。


ちなみにこの6つの中でわたしたちファミリーが
行ったことのある醸造所は今のところシメイだけ


そのときの記事はこちら

「Chimay(シメイ)ビール直営レストラン

スクールモン修道院*シメイビールの醸造所





ウエストフレテレンを作っているシント・シクステュス修道院は
3年に1度開催される猫祭りで有名なイーペル
ホップの産地Poperinge(ポペリンゲ)という町の近くにあります。


イーペルの猫まつりの記事はこちら

3年に1度の猫祭り in イーペル

3年に1度のイーペルの猫祭り * パレード&猫投げ


次回は2015年5月10日開催のようですよ。




まわりはじゃがいもやとうもろこしの畑しかなくなり
本当にこんなところに醸造所があるの?!

と不安になりながらも細い道をただひたすらナビ通りに走ります。




そしてやっと出てきた小さな看板「St. Sixtusabdij」



修道院近くの駐車場に車を止めて、まずは対面にあるカフェへ向かいます。



お昼の時間帯だったから・・・という理由もありますが
実はウエストフレテレンの正規購入方法はたった2つしかないのです。


転売の禁止&買占めの禁止というものが存在しているとか。


1つ目はシント・シクスタス修道院のウェブサイトで
予約電話できる日を確認し、その予約電話出来る日の決まった時間に
ひたすら電話をし続けます。

(現在電話回線は1本しかないようでなかなか繋がらないようです)


そして、電話がつながると住所など個人情報を連絡し
引き取りに行く日&時間に修道院まで買いに行きます。

ここですごいのが、買いに行く日&時間は自分では決めることができません。

さらに、その日売りに出されるウエストフレテレンは3種類ある中の1種類のみ

もちろん選ぶことは出来ません。


そして、1人1ケース(24本)しか購入できないのです。


1人と書きましたが、電話番号&住所&車のナンバープレートを
控えられるので車1台につき1ケースとなります。




2つ目は修道院前にあるカフェに併設されている売店で
6本(3種類×2本)+専用グラス2個のセットを購入できます。


今回は予約電話をしていないのでこちらの売店でビールセットを購入します。


こちらも数に限りがあるのでカフェに入ってくる人は
まずこの売店でビールセットを購入してから、
カフェでゆっくりウエストフレテレンを堪能する・・・ということで
旦那さまも早速ビールを購入し、カフェの中へ進んでいきました。




サーバーの横にはウエストフレテレン専用グラスがずらっと並んでいます。




メニュー表をじっくり見ているまめちゃんですが
こちらのカフェは軽食しかないのです。

まさにウエストフレテレンを楽しむためにあるカフェのよう。




テラス席には先に購入したウエストフレテレンの箱を机の上に置いて
ビールを楽しんでいる人がたくさん!


みなさんとっても幸せそうな顔をしています*




旦那さまのランチはウエストフレテレンブロンドを使った鶏肉のゼリー寄せ

パンとパンの間にはバターが塗ってありました。


ゼリー寄せで色味を気にしていないものを見るのは初めて(笑)


人参やコーン、アスパラなど入れたらきれいなのになぁ~なんて
思ってしまいますが、きっと使用するウエストフレテレンブロンドに
合わないのかもしれない。とプラス思考に!


そしてドリンクもウエストフレテレンブロンド


おそろいです*







わたしはIn de Vredeとカフェの名前の入ったクロックムッシュー


かりっと焼かれたパンの中にチーズ・トマト・ハムが入っています。

お野菜はピクルスが3種類、サラダにかかっている
マヨドレッシングもとてもすっぱくて
これまたビールに合うように作られていました*


奥に写っているウエストフレテレンブロンドは
旦那さまのもので、残念ながらわたしは飲んでいません。





右隣に座られたマダム3名は最初から全員Westvleteren Abt 12を飲まれています。


ちなみにこのアプト12はアルコール度数10.2度

先ほどのブロンドはアルコール度数5.8度


名前に12と入っているのにアルコール度数は12度じゃないんだ・・・

と思い調べてみるとウェストフレテレン・アプト12のアルコール度数は
1987年に作ったものは12度あったようです。

しかし、1994年11.5度、1997年11度、2001頃10.8度&10.6度

 2002年には今と同じ10.2度になったようですが
名前は変更せずにそのまま12が入っているみたいです。




旦那さま2杯目はみなさんが飲まれているアプト12



こちらのアプト12は世界的なビールのコンテストで最優秀賞を受賞したようで
とても有名になったにもかかわらず修道院へ訪れた人にしか売らない。という
モットーを徹底したため、希少性の高いビールになったとか。


以前、修道院の修復費用を稼ぐために限定ギフトボックスを
ベルギーのスーパーColruyt(コルルイト)で販売するという
異例のこともありましたが、1度のみです。


そのときは新聞の中に入っているチケットを持って
コルルイトに行かなければ購入できないということで
新聞を買いに行ったのですが、どこも売り切れで・・・。




旦那さまは以前ブリュッセルのビール祭りで飲んで以来の
ウエストフレテレンアプト12がとても嬉しかったらしく
グラスを持って席を立ち、太陽光で写真をパチリ



恥ずかしい・・・(笑)




旦那さまが2杯の幻のビールを堪能している間
わたしと息子たちはバナナスプリットでデザートタイム



バニラアイス・バナナ・生クリームの上から
温かなチョコレートソースを注ぎいれて~♪


まめちゃんは嬉しすぎてバンザイ状態(笑)





長くなってきたので、このへんで次の記事へ*





*おまけ*


2013年7月13日現在のIN DE VREDE(カフェ)での
ウェストフレテレンの価格

Westvleteren Blond : 3.7€
Westvelteren Bruin 8 : 4.3€
Westvleteren Bruin 12 : 4.9€


樽だし価格とはいえこの値段はすごいです。


が、樽だしはここでしか飲めません!


ベルギーへゆっくり旅行される際はぜひ♪





*樽だしウェストフレテレンが飲めるカフェIN DE VREDE*

住所:Donkerstraat 13, 8640 WESTVLETEREN


中に小さなミュージアムが併設されています。

そのことは次の記事に・・・。






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