べるぎぃ*さばく

兵庫→京都→兵庫→東京→ベルギーへお引越ししました。
日々のちょっとした出来事をつづってます*

Royal Delftの工場見学

2009年04月12日 | * たび(オランダ) *



時間があったので王室ご用達のデルフト陶器、
Royal Delftの工場へ行ってきました。

17世紀創立のデルフト焼の窯元のうち、現在も存続している
唯一の窯元がロイヤルデルフトだそうです。

デルフト陶器は、15世紀後半の終わり頃中国及び日本磁器を模倣して
オランダ人によってはじめて作られました。


今も伝統的な手法で1つ1つ職人の手で絵付けされています。


De Porceleyne Fles



入り口にはデルフト陶器で出来た看板が!

まわりには割れた陶器が張ってあるのですが
『おぉっ!再利用!』なんて変なところに感心してしまいました(笑)




入り口にはオランダならではのチューリップ専用の花器も
展示ではなく実用的に飾られていました。

これだとチューリップがお互いに邪魔しあわなくて
どれもが主役で1本1本ちゃんと見えますね♪

しかし場所をとってしょうがないような・・・(笑)



入場券を購入し、館内に入ると


一見普通の博物館風ですが
壁に貼り付けているタイルも階段の手すりも陶器で出来ています!



中庭のアーチももちろん陶器です!



近くによって見ると釉薬がたまっている部分までしっかり分かります。


工場の中に入ると



日曜日なので工場自体は稼動していませんが
デルフト焼きの行程が分かるようになっていました。



絵付けの行程が分かるように花瓶が並んでいます。




昔ながらに、木炭の粉で描かれた下絵をもとに図柄を忠実に
再現していく繊細な絵付けです。



白地にデルフトブルー
2色のみなのにとっても華やかです。



デルフト陶器といえばデルフトブルーが有名ですが
赤色が入ったものや『デルフトブラック』なんて黒地に
色が入ったものもありました。

絵が中国っぽいです。



こちらはグリーンです。
ブルーより少し上品に見えます。



レンブラントの『夜景』と同じ大きさの模写もありました。

ちなみに旦那さまは一番前の人の真似をしています。
tomiが『マネして~』とお願いしたわけではありません。
あくまでセルフでポーズをとっています(笑)


レンブラントの夜警の記事はコチラ→☆

レンブラントの絵の記事はコチラ→☆




木製の食器棚に飾られたデルフト陶器

tomiは食器棚の上の陶器が落ちないか心配でしょうがありませんでした。


博物館最後はチューリップ専用花器です。



TOPの画像は入口で普通に使われていたものでしたが
こちらはむかしのモノみたいでショーケースに入って飾られていました。


むかしはチューリップはとても高価なお花だったそうで
それを飾る花器も相当お金をかけていたみたいです。


チューリップを切って花器にささないで
球根で育てたらもっと長く鑑賞できるのに・・・

花器を高価な物にしたいなら植木鉢を高価な物にしたらいいのに・・・

貧乏性なtomiはそんなことを考えながらがみていました(笑)



最後に工場や博物館を見学した後はショッピングです!



ミッフィーのデルフト陶器を見つけました!

さっすがオランダ!
(ミッフィーはオランダでうまれました)

ミッフィーが好きなお友達にあげたら喜ぶかな?
と思い手に取り値段を確認・・・。

ありえない金額に思わず旦那さまをよんで
『これいくらやと思う?』なんてクイズを(笑)


ちなみに後ろのミッフィー型貯金箱は
156€(約20,000円)


蓋付き容器は
195€(約25,000円)


そしてこんな小さな小物入れが
(実は乳歯入だったみたいです)
81€(約10,500円)


あまりの高さにハ行で笑ってしまいました。


ミッフィー好きのお友達・・・ごめんね。
お土産はワッフルとチョコにするね。



これでイースター休暇のオランダ1泊2日旅行は終わりです。


とても長い記事を読んでくださり、ありがとうございました。


ブログの編集のページでこのブログを見に来てくれた人の
人数カウンターがあるのですが、毎日とってもたくさんの方々が
読んでくださっているようですごく嬉しいです。(50~100くらい)

本当にありがとうございます。

自己満足なブログですが、これからも暇つぶしにでも読みに来てください♪



※現在コメント欄を閉じさせていただいています。


デルフトの街をおさんぽ

2009年04月12日 | * たび(オランダ) *



デルフト(Delft)の街をおさんぽしました。
※デルフトは「運河」を意味する“デルフ”というオランダ語が由来だそうです。


『旧教会(Oud kerk)』



船の上では楽しそうにおしゃべりしながら
お茶している人々でいっぱいです!

奥に見えるのがデルフトでもっとも古い教会『旧教会』
斜塔は建設当時から傾きはじめたため、修正しながら建設した結果
ちょっとねじれが生じています(笑)


画家のヨハネス・フェルメールのお墓もこの教会にあります。


* * * * * * *

『一般の方のおうちとして建てられた建物』



とってもきらびやかな建物ですが昔は普通に人が住んでいるらしいです。

上のガラスがはめ殺しで下にしか鎧窓がないので
人が住んで生活するには不便なのでは?
なんて思ってしまいました。


* * * * * * *

『新教会(Nieuwe kerk)』と『マルクト広場』



オランダでも3番目に高い鐘楼です。
っていうか14世紀に建てられた建築なのに名前が『新教会』
こんなに古いのに『新』だなんておもしろいです。

少年隊みたい・・・(笑)


* * * * * * *

『市庁舎』



ルネサンス様式の重厚な石造りの市庁舎は、ガラス窓の上半分がはめ殺しで
下半分の鎧戸の赤色が、建物全体のアクセントになっています


オランダの方が結婚される時は教会か市庁舎で結婚式をするそうです。
日本でいう市役所や区役所で結婚式・・・ちょっと笑えます。



ちなみにフェルメールもこの市庁舎で結婚したそうですよ。


* * * * * * *

『運河沿いの建物』



赤い窓がとってもインパクト大で撮ろうと思った瞬間
馬車がトコトコすごい速さで来ました!

あまりの速さに『カメラ、カメラ!』と焦って撮影(笑)

ちょうど前にあるなだらかな坂を上るために速度を上げたところだったみたいです。


* * * * * * *


ANTIEK & DESIGN LINNENGOED
リネンのお店を発見!



店内で『これもかわいい♪』『あれ素敵!』なんてウキウキしながら
見ていると後ろにいるはずの旦那さまとマメちゃんがいません。

店内に入ったのはtomi1人だったみたいです。。。

日本語でひとり言・・・お店の人困っただろうなぁ(笑)


* * * * * * *

『オープンマーケットのお魚屋さん』



オランダ名物のkibbeling(キベリング)という白身魚(鱈)のフライ



タルタルソース(orにんにくマヨネーズ)につけて食べます。

tomiは食事制限中なのでそのままパクリ
衣にも味がついていて美味しいです!




こちらもオランダ名物のHaring(ハーリング)生にしんの塩漬け

オランダ人は尻尾を持って上を向いて口をあけ食べるのですが
パンに挟んだものを買ったので普通にモグモグ


これまたtomiは食事制限中でパンが食べれないので
中身のハーリングのみちょこっと旦那さまにもらいました。

玉葱の触感が合ってとてもGoodです!




おさんぽだったはずが結局食べてます(笑)



次はデルフト焼きの工場を見学したのでその記事を。





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ヨハネス・フェルメールをたずねてデンハーグへ

2009年04月12日 | * たび(オランダ) *



オランダ旅行2日目

ヨハネス・フェルメールの絵画を見るためデン・ハーグにある
Mauritshuis Museum(マウリッツハウス美術館)へ行きました。




とても小さな美術館のため入場制限がありました。
日本人がとっても多く、普通は英語、オランダ語、フランス語と一緒に
日本語の説明イヤホンがありビックリ!

今まで行った美術館で日本語があったのがはじめてだったんです!


中は撮影禁止のためマウリッツハイス美術館のHPより
画像をお借りしてます。




日本でもとても有名なヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)作
『真珠の耳飾の少女(青いターバンの少女)』

北方のモナリザと呼ばれているそうです。

こちらの少女はフェルメールの中の空想の女性とされていて
実際には存在しなかったと説明されました。

真珠の耳飾~と題名がつくほど、本当にインパクトのある
真珠の耳飾で、近くで見ると白い襟が真珠に映っているのが分かります。


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こちらもヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)作
『デルフトの眺望』

室内での人物像を多く描いているフェルメールにしては
珍しい作品だそうです。

中央右の白く輝いている新教会の塔はとても厚ぼったく絵の具が塗られ
逆に水面に映る建物の影はキャンパスが見えるんじゃないか?!と
思うくらい薄く薄く絵の具が塗られている・・・と説明であったので
間近でジーッと見てみました。

自分の目で現物を見るから分かる、感じられるモノがある
ってことが分かった瞬間でした。

今まで食べ物や景色だったら自分で食べたもの、見たもの
経験したものって分かっていたのですが絵は現物じゃなくても
本でもネットでも同じ・・・なんて思っていたのが恥ずかしいです。



フェルメール『牛乳をそそぐ女』(プリン)の記事はコチラ→☆


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レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン(Rembrandt Harmensz. van Rijn)作
『テュルプ博士の解剖学講義』


この絵には2つの嘘があるそうです。

まず1つ目は本当は解剖学の講義では見学者が1列に並んで
見学するそうなんですが、この絵では皆さんバラバラ
これはレンブラントが見学者の表情を色々描きたかったからと
いわれているそうです。


もぅ1つは解剖はまず内臓から開くそうです。
(内臓が一番腐敗しやすいため)
しかしこの絵では腕から解剖しています。


ちなみに死体は28歳の窃盗犯だそうで
レンブラントはこの死体にも表情をつけ絵の中での
役割をもたせた・・・と説明イヤホンが言っていました(笑)


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これはレンブラント最後の『自画像』

レンブラントは自画像をかなりたくさん(50枚~60枚といわれている)
残していますが、これが最後になったものだそうです。

説明イヤホンでは『レンブラントは早くに妻を亡くしたり、愛人に
婚約不履行で訴えられたり、多額の借金を抱え返済不可能になったり
息子も自分より先に亡くしたり・・・』

なんてことが流れていました。



レンブラントの『夜警』の記事はコチラ→☆


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ピーテル・パウル・ルーベンス(Pieter Paul Rubens)作
『聖母被昇天』

こちらはアントワープ大聖堂に描かれているもの。

この美術館に飾られているのはルーベンスが依頼主に
見せるために「こういうもので良いですか?」と下書きのように
さらさら(大雑把に)描いた絵だそうです。

完成品が1625年から26年に描かれているということですので
下書きはそれ以前のものということですよね。
そんなものまでちゃんと残っているんですねぇ。すごいです。

アントワープ大聖堂の記事はコチラ→☆


ルーベンスは前妻が病死した後、53歳の時に
16歳の女性と2度目の結婚をしたそうです。


ルーベンスの家の記事はコチラ→☆


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マウリッツハイス美術館には他にも素晴らしい絵が
たくさんありますがこのへんで・・・。

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美術館を出てビネンホフ(Binnenhof)をおさんぽすることに。

ビネンホフとは中庭という意味で13世紀にフロリス伯の城があったところ。
現在は総理府、外務省など中央官庁が集まっていてオランダの政治の中心部です。


ちなみにオランダの首都はアムステルダムです(笑)

アムステルダムの雑貨屋さんの記事はコチラ→☆

アムステルダムの蚤の市①の記事はコチラ→☆
蚤の市②の記事はコチラ→☆

オランダのお菓子の記事はコチラ→☆



ビネンホフ内の建物はとても古くタイムスリップしたような
錯覚におちいります。



9月の第3火曜日に行われる国会の開会式が有名。



ビネンホフで一番古い、騎士の館(Ridderzaal)と呼ばれる国会議事堂です。



ハーグを堪能したお次はデルフト(DELFT)です。


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