BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

げに・・・

2018年01月12日 | 古本
以前ダチから借りて読んだ文庫本の改題前本だった。多分文庫その時のタイトルは「はた万次郎の青春絵日記」
だったか。いずれにしても一度読んでいた本。まだあの廃屋同然の家にテントを張って寝ているのだろうか。
北海道内でもとりわけ寒い地方で雪も深い。電話もFAXも無い生活だったから作品は何十キロも離れた郵便局
から送っていた。今でも下川とあの家に住み、電話も無い人生を送っているのだろうか。ただこの本は1995
年刊だからもう20年前だ。はたさんは基本的に〔マンガ家〕だ。
 「アブラコの朝」 著者 はた 万次郎  集英社 定価1400円
  ( 1995年7月29日 第2刷発行 )

シーナさん本はもはや二重買いでなくてもどこかで読んだことのある内容で、それにショックを受けることもな
い。買ったあとから、ひょっとするとこれだって登別の本棚にあるかも知れないと思う。まあいいのダシ。
 「すっぽんの首」 著者 椎名 誠  文藝春秋 定価1238円
  ( 2000年10月10日 第1刷 )

この本、ライターがメールでインタビューしてそれに佐藤さんが応えるという仕掛けだ。ただ前半〔伊藤 ことこ〕
さんが担当したが、すぐに〔東根 ユミ〕へ代わった。そんなのアリかよと思うが、しかしそれさえすべてのQ&A
を佐藤さんが書いているのかという疑いが晴れない。作家などはそんなこと平気でやれる人種だ。だって小説書き
なのだから(笑)途中編集部よりのお詫びが入っているが、どうもやらせ臭い。
奥付には「ロングインタビュー 小説のつくり方」を改題した文庫本とある。まあ紙の世界も節操がない。
 「書くインタビュー 1」 著者 佐藤正午 聞き手 伊藤 ことこ 東根 ユミ 小学館 定価540円+税
  ( 2015年 6月10日 初版第1刷発行 )

久し振りに〔小林 紀晴〕さんの本が出ていた。多少写真はあるが文章の方がほとんどだ。
小林さん1968年生まれだからもう今年で50才になる。今現在何を撮り何を書いているのかは、新刊を買わない
ので分からない。きっと変わらないスタイルで真面目なことばかり書いていることが想像できる。
奥付に写真家〔小林 キユウ〕氏は実兄と書いてあったがアタシは知らなかった。紀晴さんがそのように書いた文章
を読んだことが無い。
 「旅をすること」 著者 小林 紀晴  エレファントパブリッシング 定価1700円+税
  ( 2004年10月16日 初版第1刷発行 )

〔有〕さん本を途中で投げ出したことはない。でもこれはいくらなんでもサジを80ページでなげた。朝日新聞連載
だったようだが、想像するに多分そう話題にはならなかった気がする。なんしろマージャンゲームを文章化されても
やった事無い者にはよく分からん。帯に書いてあるようになんだかの「企み」があるにせよそんなに読者は最後まで
読むほど気が長くない。特にアタシは(笑)
 「ねたあとに」 著者 長嶋 有  朝日新聞出版 定価1700円+税
  ( 2009年2月28日 第1刷発行 )

昔の王妃の立場は危ういもんだったようだ。三行半(昔の西洋では在ったかどうかは知らんが)ひとつで、それも
些細なことで斬首か良くて幽閉など平気であったようだ。斬首も昔はマサカリ風で、失敗して3度も切りつけたりが
あったので、それで「ギロチン」が開発されたのだとか。すぐに気を失うのだから残酷ではないと考えられたようだ。
日本の死刑は念の為30分ほど吊るす様だ。して医師がその死を確認するそうだ。死因ははっきりしているのだから
形どうりの手順だ。この前読んだ三井 環さんの本に書いてあった。
とにかくあまたの悲しみの王妃の末路、げに恐ろしい。それを調べ書く中野 京子さん美人なのにげに恐ろしい(笑)
 「残酷な王と悲しみの王妃」 著者 中野 京子  集英社文庫 560円+税
  ( 2014年6月7日 第3刷 )





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