BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

外骨・反骨・白骨

2017年04月30日 | 古本
これは市図書館の除籍本。1980年代前後、東欧の旅。その時から、いまは随分と東欧圏も
変わってしまった。ひとつの国が分かれ、また侵略され統合され編入されている。そのことを
亡き小中さんはどう見ているのだろうか。
「ぼくはポーランドを旅した」 著者 小中 陽太郎  筑摩書房 定価1300円
  ( 1983年12月15日 初版第1刷発行 )

読んだつもりが読んでいなかった本。時々の道新に書いてあったエッセィを読んでいたからか。
わが夕張 わがエトロフ 中標津 バルト三国 それぞれにおいて地にたつ発言。
佐々木 譲さん初のルポ・エッセイ集。
夕張に映画祭がある。アタシは一度も行ったことがない。むかし、炭鉱がダメになってその後の
観光産業に力を入れ始めたあたりから、アタシは散々それらの施設のCM撮影で稼いだ。
そんな後ろめたい気持ちが足を逃ざける。どんな顔をして行けばいいのか分からんのだ。
 <もしわたしが今後のどこかにガーデニングとか、素敵なバーとか、北海道日本ハム・ファイ
ターズのことしか書かなくなったなら、それはわたしがこの世を覆う暴力に震え上がって恐怖に
身を縮めたときである。残念ながら、いまのわたしには、そんな日は絶対にこないとは、確信を
持って言うことができない。>譲さんのこの新聞記事をアタシは忘れない。
 「わが夕張 わがエトロフ」 著者 佐々木譲  北海道新聞社 定価1500円+税
  ( 2008年9月5日 初版第1刷発行 )

黒田ジャーナルは読売新聞大阪本社を退社後始めたジャーナル紙。あまねくタブーなしに
健筆を振るった黒田 清氏。彼の指摘したすべての事件・事故がその後におき、あまつさえ
原発事故さえ起ったのだ。安倍総理は福島は完全にアンダーコントロールされているという
が、どこがだ。オリンピックが2020年に決まった時、日本のメディアはおめでた一色。
あのバカ騒ぎのアスリートたち。あの映像を見るたびアタシは腹がたつ。東京は金を持って
いると言った猪瀬のズル顔。おもてなし、だから裏ばかりだ。
 「ブラック・ファックス」 著者 黒田 清  集英社 定価1200円
  ( 1990年4月10日 第1刷発行 )

反骨のジャーナリスト10人を書いた。その時点では生きていた〔むのたけじ〕さんも先年亡く
なった。
その10人過去の反骨のジャーナリスト。いま読んでも全く古くなく、むしろ当てはまること
のほうが多い。いま国会で審議中のテロ等なにがしの法案、アタシがもしあと30年も生きたら
何かを口実に確実にパクられるだろう(笑)
反骨のジャーナリスト鎌田 慧さんも、むのさんほどに生きながらえてほしいものだ。
 「反骨のジャーナリスト」 著者 鎌田 慧  岩波新書 740円+税
  ( 2002年10月18日 第1刷発行 ) 

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