BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

でないと、

2011年06月06日 | 古本
 ①「耳部長」 著者 ナンシー 関  朝日文庫 定価520円+税
  ( 2001年5月1日 第1刷発行 )
 しかしなぁー、ナンシーさんに代わる人が出てこない。タレントの微妙な背景、
裏表、立ち位置を見逃さずに喝破した。10年以上も前の週刊朝日の連載だったが
状況は変わらずで、今に再録掲載されたとしても読者は気がつかないかも。
 ②「僕たちの旅の話をしょう」 著者 小路 幸也  メディアファクトリー
  ( 定価552円+税 2009年10月25日 初版第1刷発行 )
 小路さんは、アタシが昔お世話になっていた広告制作プロダクションにいた人だ、
ということが偶然読み終えたその日の飲み会での席で知った。そして今日、ラジオ
に出演、ご自身原作の映画「東京公園」のパブを喋っていた。
 小説の書き方も、もう形はないのだと知る。
 ③「幻の光」 著者 宮本 輝  新潮社 定価930円
  ( 平成元年11月5日 14刷 )
 表題作含む短篇が4作、いずれも亡くした人の喪失感という飛沫を抒情的に。
映画はみていたが、今頃になって均一棚に在った。是枝さんの監督が良かったから
また改めて映画をみたくなった。
 ④「北国の匂い」 著者 朝倉 賢  北海タイムス社 1500円
  ( 1991年12月21日 初版 )
 いまはなき北海タイムス社刊で、週一で連載されていたもの。思えばタイムスも
拓銀もつぶれたのだから、盛者必衰なのだ。む?、そんな言葉なかったっけ?
著者の「札幌発札幌行」につづく2冊目のエッセィ集。勿論ご本人はご健在だ。
 ⑤「静かにしなさい、でないと」 著者 朝倉 かすみ  集英社 
  ( 定価1400円+税 2009年9月30日 第1刷発行 )
 7作品の短篇集。可もなく不可もない、書いてある内容と書いてある文量が丁度
いい。その按配がつり合っていないと厳しいのが朝倉さんかも。でないと・・(笑)


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