BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

無 念

2017年08月23日 | 古本
ハチャメチャに面白い高野さんと、命をほぼ顧みない角幡さんという探検家対談本を古本で見つけた。
この2人の対談なのだから、面白くないワケがない。(ほぼ二人の本は古本で全冊読んでいるので
古本屋さん待ちといういう事はあるが)特に角幡さんは芦別市のスーパーマーケット経営の息子さんだ。
(ただそのスーパーはもう閉じたという。)スーパ息子であることは前から知っていたのでいつか機会が
あればそのスーパに行ってみたいと思っていたアタシは作家ミーハーなのです。
ただ少し懸念がある。二人とも無事結婚してしまった。ねむる場所の地図を手にしたとき、危ない探検は
今後どうなるのか。アタシは無責任にもその危なさに拍手をしていたが、二人の今後の筆致を見守りたい。
 「地図のない場所で眠りたい」 著者 高野 秀行 × 角幡 唯介  講談社 定価1500円+税
  ( 2014年4月24日 第1刷発行 )

どうもタイトルで目くらましをする長嶋 有さん、タイトルだけでは何とも想像しがたい小説を書く。
「僕は落ち着きがない」も最後までタイトルが謎だった。読み切ると、なんだこれだったのかが分かる
仕掛けだ。「エロマンガ島の三人」とか、「ジャージの二人」「ジャージの三人」とか、ええい何人でも
ええいゃないけ!とアタシは気を短くする。長嶋 有の「読む、映画」ということで、観なかったというワケ
ではないのだ。彼も登別出身(室蘭という説もある)猛スピードで走る母上が時々出てくるのはご愛敬か。
 「観なかった映画」 著者 長嶋 有  文藝春秋 定価1750円+税
  ( 2017年3月30日 第1刷発行 )

児玉 隆也さんのも数冊あるが、なんしろ古本としてはあまり出回っていない。覚えていたのは
「ガン病棟の九十九日」と「淋しき越山会の女王」が在って、ほかは思い出せない。
それにしても彼がまだ生きていたら、立花 隆さんなみの活躍をしたに違いない。
ルポライターを最初に名のったのは〔竹中 労〕さんだったと記憶するが、その二代目にもなれたひとだ。
この本を書いた坂上 遼さんも探訪記者を名のる。彼の活躍も期待したい。
 「無念は力」‐伝説のルポライター児玉隆也の38年― 著者 坂上 遼  情報センター出版社
  ( 定価1700円+税 2003年11月30日 第1刷 ) 

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